2015年11月25日水曜日

マーダー・ライド・ショー

「マーダー・ライド・ショー」

へヴィロックミュージシャンのロブ・ゾンビの映画監督デビュー作となったホラー映画。

1977年のハロウィン前夜。アメリカのあるド田舎にやってきた若者たちはそこで地元の秘宝館のような「キャプテン・スポールディングのバケモノ博物館」に立ち寄る。博物館では「マーダー・ライド・ショー」という殺人鬼をネタにした出し物があり、そこで「ドクターサタン」というこの地域の殺人鬼について興味を持った彼らはドクターが処刑されたという木を見に行こうと博物館を後にする。道中で美女ヒッチハイカーを拾うも車は立ち往生、そこでヒッチハイカーの家に一時寄ることになるがそこは狂気の一家が住む恐るべき場所だった…というような内容。

ストーリー的に「悪魔のいけにえ」的なシチュエーションであるが、殺人鬼たちのキャラクター設定や随所に見られる映像の“ホラー的”こだわりが凄くて個人的に凄く好きな作品☆

というのも私が雰囲気的に好きな70年代後半アメリカのB級サスペンスホラー的なイメージいっぱいだったり、サイケな色使い、古典的ホラー映画の映像のちりばめ方、あらゆる悪趣味イメージが入っていたり、チープさと異様さを併せ持つ殺人鬼キャラクターたちなどロブ・ゾンビのホラーに対するこだわりと愛を感じる作品で素晴らしい☆

キャラクターとして特にこの映画の象徴ともいえるキャプテン・スポールディングや劇中過激なオーティスは素晴らしく、70年代のレザーフェイス、80年代のマイケル・マイヤーズ、ジェイソン、フレディに次ぐ2000年代を代表する殺人鬼キャラだと思える。

また「バケモノ博物館」やゴミ屋敷みたいなファイアフライ家のイメージはホラー好きにとってはたまらない空間で私自身いつかこんな博物館を作ってみたいとも思ってしまった☆

悪趣味で救いが無いホラーらしいラストも痛快だったし、好きなホラー映画の中でも上位に入る名作だと思うので観てない方は是非観てほしい☆



「マーダー・ライド・ショー」
HOUSE OF 1000 CORPSES

2003年 アメリカ/89分

監督:    ロブ・ゾンビ   
製作:    アンディ・グールド   
製作総指揮:    アンドリュー・D・ギヴン   
                      ガイ・オゼアリー   
脚本:    ロブ・ゾンビ   
撮影:    アレックス・ポッパス   
            トム・リッチモンド   
音楽:    ロブ・ゾンビ   
            スコット・ハンフリー   
   
出演:    シド・ヘイグ   
            ビル・モーズリイ   
            シェリ・ムーン   
            カレン・ブラック   
            マシュー・マッグローリー   
            アーウィン・キーズ   
            クリス・ハードウィック   
            エリン・ダニエルズ   
            ジェニファー・ジョスティン
            レイン・ウィルソン   
            トム・トウルズ   
            ウォルトン・ゴギンズ   
            デニス・フィンプル   
            ロバート・ミュークス   
            ハリソン・ヤング   
            ウィリアム・バセット   
            マイケル・J・ポラード   
            ジェイク・マッキノン   
            ウォルター・フェラン

2015年11月18日水曜日

ブレイド2

「ブレイド2」

ヴァンパイアと人間の混血で昼間も活動できる「デイウォーカー」であり、ヴァンパイアと戦うダークヒーロー“ブレイド”の姿を描くアクションホラーシリーズ映画の第2作。

ブレイドの育ての親のような存在で吸血鬼狩りの相棒でもあったウィスラーが敵に咬まれ吸血鬼化した後さらわれ行方不明になっていたのをようやく救出したブレイド。
一方吸血鬼の世界では突如現れた新種吸血鬼“リーパーズ(死神族)”の脅威に対し吸血鬼王国は敵であるはずのブレイドと休戦、手を組みリーパーズの殲滅を図ろうとするが…といった内容。

「ブレイド」の劇場用映画3作品ある中で一番面白く良い出来だと思う作品☆
っていうか劇場公開当初観に行って面白かったながら大して気にしていなかったのだが、この作品の監督は私が特に好きな監督の1人であるギレルモ・デル・トロだというのに後から気付いてその面白さや映像センスの良さに「なるほど!」と納得!

まずブレイドの世界観的に基本ホラーだが今回はアクション面がかなり多彩で剣術を中心に刃物系の飛び道具や銃撃、マーシャルアーツ風格闘術、バイクアクションまで入っていてかなり見ごたえがあるし、ブレイド自身のアクションイメージ的には“忍者”を思わせる感がある。

キャラクター設定もなかなかバラエティーに富んでいてブレイドの相棒の新旧対立やヴァンパイア王国側の特殊部隊ブラッドパックのメンバーもそれぞれ個性的だったり(特に「ヘルボーイ」のロン・パールマンがブレイドに負けない嫌な感じのハゲを演じていて良い!ドニー・イェン演じる中国人ヴァンパイアという設定も珍しい)リーパーズの風貌はまるで「ノスフェラトゥ」を思わせる不気味なイメージでヴァンパイア映画のクラッシックに対するパロディとしても楽しめる部分もあった。

パロディといえば冒頭シーンで「エルム街の悪夢」のフレディの爪を思わせるものが出てきて監督のホラーに対する愛を感じたりクライマックスシーンでのブレイドのサングラスを使ったあるシーンは「ターミネーター2」を思わせたりちょっとした部分がこれ系の映画ファンには嬉しい♪

そういう他映画イメージを感じる部分を上げるならブレイド自身をはじめブラッドパックたちのファッションが黒のレザーやプロテクター、武器類で覆われていてまるで「マッドマックス」だし、昔「死霊のはらわたⅡ」が死霊のマッドマックスと比喩されたことがあるがこの「ブレイド2」は言うなれば「吸血鬼のマッドマックス」とも言えそう。
「マッドマックス」といえばリーパーズのヴィジュアルは今年公開された「マッドマックス 怒りのデスロード」のウォーボーイズにも通ずるイメージがあるかも?(笑)

ホラーとしてはやはりリーパーズの造形に注目!
口部分の異様なデザインなどかなりグロテスクでホラーファンには楽しい☆
ただヴァンパイアが死滅していくシーンに関しては結構あっさりとしたCG処理がされていてスタイリッシュではあるが個人的にはもうちょっと血みどろ感が欲しい感じ。

話の展開も凝ったシナリオで複雑に構成されており、単純に吸血鬼対リーパーズという構図で終わっておらず、影にある陰謀が隠されていたり、話が進む中で敵と味方の設定が二転三転されて驚かされたり、リーパーズに咬まれて感染するも言い出せない奴がいるというバトル系ゾンビホラーでありがちなパターンも入っていたりと色んな見せ方で実に2時間飽きずにアクション、ホラー、ミステリーとして十分楽しませてくれる1本だった☆

かなりオススメ!



「ブレイド2」
BLADEⅡ

2002年 アメリカ/118分

監督:    ギレルモ・デル・トロ   
製作:    マイケル・デ・ルカ   
            ピーター・フランクフルト   
            ウェズリー・スナイプス   
製作総指揮:    アヴィ・アラッド   
                      デヴィッド・S・ゴイヤー   
                      リン・ハリス   
                      スタン・リー   
                      パトリック・J・パーマー   
キャラクター創造:    マーヴ・ウォルフマン   
                            ジーン・コーラン   
脚本:    デヴィッド・S・ゴイヤー   
撮影:    ガブリエル・ベリスタイン   
音楽:    マルコ・ベルトラミ   
   
出演:    ウェズリー・スナイプス   
            クリス・クリストファーソン   
            レオノア・バレラ   
            ルーク・ゴス   
            ロン・パールマン   
            トーマス・クレッチマン   
            ノーマン・リーダス   
            マリット・ヴェラ・キール   
            ドニー・イェン   
            マット・シュルツ   
            ダニー・ジョン=ジュールズ   
            ダズ・クロウフォード

2015年11月11日水曜日

フライング・ジョーズ

「フライング・ジョーズ」

以前DVDレンタル屋でパッケージを見掛けて一瞬気になったが結局未鑑賞だったところ、TV放送してたので録画して観てみた。

稀少生物の密輸を行っている悪徳保安官が仕入れた<ある稀少種のサメ>をトラブルから村の沼に逃がしてしまう…
一方村では地域のワニを売りにした飲食店を営む兄妹たちがおり、ある日そのワニが全滅し、サメのような背びれを目撃した事から店の連中と謎の男が一緒にサメ退治に乗り出す。しかし、サメ騒動についてあからさまに自分の密輸が原因な悪徳保安官はサメなど沼にいるはずがないと否定し邪魔するが…というような話。

全編観てみて単純に見ている時間、それなりに楽しめた☆
暴れまくり喰いまくるサメの描写や鎧のようなウロコがついた怪物的造形などもクリーチャー好きには良かった。

また登場人物にしても悪徳保安官はじめイケメンだが口ばっかりでチャラいクズ野郎とか遊んでばかりのクソ学生とかが大体皆殺しになる展開は13日の金曜日的お約束展開でスカッとするし、逆に普段パッとしないデブ君がサメ退治に重要な役割を果たしたり、無口な謎の男が実は…みたいな設定もベタながらB級エンターティメント映画としてストレートに面白い☆

出演俳優的には後年ドラマ化で大ヒットした「バッフィ・ザ・バンパイアキラー」の元々の映画版で主役を演じたクリスティ・スワンソンがサメ退治に乗り出す肝っ玉お姉さんを豪快に演じていて、久々に姿を見たのにも驚き!

それにしても邦題の「フライング・ジョーズ」っていうのには疑問。タイトルからヒレが羽みたいになっていて飛んで襲ってくるのを想像したがちょっと水面から飛び出すくらいで全然「飛行」してないし!
そもそも現代はSwamp Shark(沼ザメ)なので本来サメがいないはずの沼に出てくるパニックを描くという感じが何を思って「フライング」なんて付けたのかよくわからない。
サメの特徴を言うなら鋼鉄の鎧のようなゴツイ鱗がついてるのでスティールシャークとかの方がいいだろうとか個人的に思ったりその部分は不満が残る映画だった。




「フライング・ジョーズ」
SWAMP SHARK

2011年 アメリカ/89分

監督:    グリフ・ファースト   
製作:    ケネス・M・バディッシュ   
            ダニエル・ルイス   
脚本:    チャールズ・ボロン   
            ジェニファー・イウェン   
            エリック・ミラー   
撮影:    ロレンツォ・セナトーレ   
音楽:    アンドリュー・モーガン・スミス   
   
出演:    クリスティ・スワンソン   
            ロバート・ダヴィ   
            D・B・スウィーニー   
            ジェフ・チェイス   
            ソフィア・シニーズ   
           クリストファー・ベリー

2015年11月4日水曜日

「ゴジラ」(2014年アメリカ版)

「ゴジラ」(2014年アメリカ版)

怪獣映画の代名詞ともいえる日本の「ゴジラ」を2014年にアメリカで作った作品。

1999年フィリピンで発見された謎の巨大生物の痕跡、さらに同じ頃日本の原発でで謎の振動が起こり放射能事故が勃発した…それから15年後原発事故で妻を亡くした科学者ジョーは事故当時の謎に執着し立ち入り禁止区域に侵入、逮捕された事から現在海軍にいる息子が引き取りに日本にやってくる。
しかしジョーは息子とともに謎の解明の為再び禁止区域に侵入するがそこには意外な事態が待ち受けていた…というようなストーリー。

アメリカでは1998年に一度「ゴジラ」が作られたが、その時のゴジラの定義としてただの巨大生物であり、モンスターパニックとして観ればそれなりに面白かったと思うのだが、ミサイルから逃げたり「ゴジラ」として観ると何か違うという印象は拭えなかった。

その点今回のゴジラは生物界の頂点として君臨する「神」のような存在として描かれており、その圧倒的な強さを見せる存在感は良いと思うし、対戦怪獣として登場する「ムートー」もゴジラと対象的なデザインの造形で対戦として面白い。
第一印象は「虫」っぽい印象を受けたムートーだが、飛行できるオスの方は観ているうちに何だか「ガメラ」に登場する「ギャオス」のような印象も受けたりで「ゴジラ対ギャオス」夢の対決!という風に思えたり。大型のメスのムートーは2008年に作られた「クローバーフィールド」の怪獣っぽいデザインでこちらもアメリカ版怪獣対決「ゴジラ対クローバーフィールド」といったような勝手な対決構図を彷彿させてくれるイメージの面白さがあった。

ただゴジラの見せ方はそれなりに恰好良かったものの、何かストレート過ぎというか1954年の日本オリジナル版「ゴジラ」のような怖さや不気味さは感じられなくて、印象としてどっちかというと後期の人間の味方的ヒーローゴジラっぽいイメージで作られていた気もする。
私的にはハリウッドスタイルでの怖いゴジラも観てみたい。




「ゴジラ」(2014年アメリカ版)
GODZILLA

2014年 アメリカ/123分

監督:    ギャレス・エドワーズ   
製作:    トーマス・タル   
            ジョン・ジャシュニ   
            メアリー・ペアレント   
            ブライアン・ロジャーズ   
製作総指揮:    パトリシア・ウィッチャー   
                      アレックス・ガルシア   
                     坂野義光   
                     奥平謙二   
原案:    デヴィッド・キャラハム   
脚本:    マックス・ボレンスタイン   
撮影:    シーマス・マッガーヴェイ   
視覚効果監修:    ジム・ライジール   
プロダクションデ
ザイン:    オーウェン・パターソン   
衣装デザイン:    シャレン・デイヴィス   
編集:    ボブ・ダクセイ   
音楽:    アレクサンドル・デスプラ   
   
出演:    アーロン・テイラー=ジョンソン   
            渡辺謙   
       エリザベス・オルセン   
       ジュリエット・ビノシュ   
       サリー・ホーキンス

2015年10月28日水曜日

帝都物語

「帝都物語」

荒俣宏の伝奇小説を映画化した作品。

邦画の幻想SFホラー系作品の映画では特に好きな映画で私的にこのジャンルでは邦画史に残る1本だと思う。

明治から大正にかけての日本を舞台に呪術によって平将門の怨霊を復活させ帝都壊滅を企む怪人・加藤保憲との戦いを当時の日本の政財界や文化人が絡んで描くというような内容。

公開当時、私は中学生で本屋さんでやたらこの映画の原作本が並んでいたり、予告編での「加藤」役こと嶋田久作さんのインパクトが強すぎてかなり興味を惹かれたのだが残念ながら劇場では観ていない。(本は買って読んだ)
ただ、本からそのオタクめいた複雑なオカルト知識の網羅や歴史的人物関係を描く世界観はかなり影響を受けたし、映画に関しては後のテレビ放送でやっと観たのだが、大分はしょっているながら映像センスや表現的にもかなり良い出来だったと思う。

映像化に関しては特に完璧ともいえる「加藤」のキャスティングは素晴らしかったし、日本軍の軍服を着た怪人という日本の怪奇キャラとして海外のジェイソンやフレディ、ピンヘッドなどにも全く劣らない存在感は凄いキャラだと思った!(後に「妖怪大戦争」でも豊川悦司が演じた加藤が登場するが、こちらも悪くはないものの、軍服も着てないし嶋田さんの加藤には遠く及ばないと思う)
また、クリーチャーデザインに「エイリアン」のH.R.ギーガーを起用し「護法童子」を作ったというのも面白かったし、特殊効果がストップモーションアニメなど手作り感が良い味を出していて好きな感じだった。

その後続編「帝都大戦」や番外編「帝都物語 外伝」などが作られるがいずれもこの1作目には劣るし、正直イマイチ。
どうせなら今の時代に嶋田さんの加藤で是非復活させてほしい所である。



「帝都物語」
Tokyo Last Megalopolis

1988年 日本/136分

監督:    実相寺昭雄   
製作:    堤康二   
製作総指揮: 一瀬隆重   
プロデューサー: 飯泉征吉   
原作:    荒俣宏   
脚本:    林海象   
撮影:    中堀正夫   
特殊メイク: 原口智生   
美術:    内田欣哉   
美術監督: 木村威夫   
編集:    浦岡敬一   
音楽監督: 石井眞木   
人形アニメ: 真賀里文子   
背画:    島倉二千六   
   
出演:    石田純一   
            原田美枝子   
            姿晴香   
            山本清美   
            佐野史郎   
            勝新太郎   
            寺泉憲   
            寺田農   
            中村嘉葎雄   
            宍戸錠   
            桂三枝   
            坂東玉三郎   
            いとうせいこう   
            西村晃   
            井川比佐志   
            島田正吾   
            大滝秀治   
            高橋幸治   
            平幹二朗   
            修健   
            中川比佐子   
            峰岸徹   
            嶋田久作

2015年10月21日水曜日

アンダーワールド

「アンダーワールド」

2000年代に作られたヴァンパイア系ホラーの中では結構出来が良い1本。

何世紀にも渡って繰り広げられてきた吸血鬼族(ヴァンパイア)と人狼族(ライカン)の戦いとそれに巻き込まれた人間の青年と恋に落ちてしまった吸血鬼の女戦士の姿を描くというような内容。

本編のほとんどが夜か雨という映像自体がダークな演出とかファッション面でも主人公の女戦士セリーンのコスチュームが全身レザーだったり、他吸血鬼の貴族的な衣装、対する人狼族は髭面でワイルドなワル系だったり、キャラクター付けがイメージ的にも面白い☆

設定的には完全にホラーだが見せ方としては「ブレイド」にも通ずるアクションにも重点を置いた見所満載でガンアクションも激しかったり、吸血鬼モノとしてもこの頃の吸血鬼映画はスタイリッシュ方向にいくあまり、モンスターとしての吸血鬼表現は物足りないものが多い中、しっかりバケモノとしてのシーンもあったりでなかなか楽しめる作品だったと思う☆



「アンダーワールド」
UNDERWORLD

2003年 アメリカ/121分

監督:    レン・ワイズマン   
製作:    ゲイリー・ルチェッシ   
            トム・ローゼンバーグ   
            リチャード・S・ライト   
製作総指揮:    ロバート・ベルナッキ   
                      ジェームズ・マクウェイド   
                      スキップ・ウィリアムソン   
                      テリー・A・マッケイ   
                      ヘンリー・ウィンタースターン   
原案:    レン・ワイズマン   
            ケヴィン・グレイヴォー   
            ダニー・マクブライド   
脚本:    ダニー・マクブライド   
撮影:    トニー・ピアース=ロバーツ   
美術:    ブルトン・ジョーンズ   
編集:    マーティン・ハンター   
音楽:    ポール・ハスリンジャー   
衣裳デザイン:    ウェンディ・パートリッジ   
   
出演:    ケイト・ベッキンセイル   
            スコット・スピードマン   
            シェーン・ブローリー   
            マイケル・シーン   
            ビル・ナイ

2015年10月14日水曜日

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー

「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

1939年のニューヨークが謎の巨大ロボット軍団に襲撃された事から敵に挑む英雄スカイキャプテンとロボット襲撃に科学者連続失踪事件が絡んでいると気付き調査する女性新聞記者ホリーがたどりついた真相とは…というような内容。

設定やロボットのデザインなどが白黒時代のクラッシックSF映画を思わせるものながら、それを2000年代の映像技術で新しく見せているのが面白いし、ストレートに「活劇」モノとしても楽しめる。

またグウィネス・パルトロウのイメージはこういうクラッシック映画風イメージにピッタリだったり、アンジェリーナ・ジョリーのコスチュームはいかにも漫画的で面白い☆
さらに亡き名優ローレンス・オリヴィエが記録映像を加工した見せ方で映画の新役として甦ったというのも観た当時驚きだった。

こういうレトロながら斬新というギャップイメージが融合した作品は好き☆



「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW

2004年 アメリカ=イギリス/107分

監督:    ケリー・コンラン   
製作:    ジョン・アヴネット   
            サディ・フロスト   
            ジュード・ロウ   
            マーシャ・オグレズビー   
製作総指揮:    アウレリオ・デ・ラウレンティス   
                      ラファエラ・デ・ラウレンティス   
                      ビル・ヘイバー   
脚本:    ケリー・コンラン   
撮影:    エリック・アドキンス   
美術:    ケヴィン・コンラン   
衣装:    ステラ・マッカートニー   
編集:    サブリナ・プリスコ   
音楽:    エドワード・シェアマー   
VFXディレクター:    スコット・E・アンダーソン   
   
出演:    ジュード・ロウ   
            グウィネス・パルトロウ  
            アンジェリーナ・ジョリー   
            ジョヴァンニ・リビシ   
            マイケル・ガンボン   
            バイ・リン   
            オミッド・ジャリリ   
            ローレンス・オリヴィエ   

2015年10月7日水曜日

ゴーストシップ

「ゴーストシップ」

1962年に謎の消息を絶った豪華客船。
それから約40年後にベーリング海を漂う大型船の情報をある男から得たザルベージチームは船を発見、乗り込んでみるとそこで金塊を発見!クルーたちが喜ぶのもつかの間、実は船の中は幽霊だらけの恐ろしい場所だった…というような内容。


「TATARI」や「13ゴースト」を作ったダークキャッスル社製作のホラーという事でこれも結構面白かった☆






オープニングからワイヤーを使った残虐シーンの設定にはなかなか驚かされるし、劇中シーンの蛆虫ごはんとかグロシーンもそれなりに見せてくれてホラーファンには嬉しい作り☆



さらにこういう映画の場合、単に幽霊が人間を襲ってというだけのパターンが多い中、もう一段裏設定にオカルト的なものがあったり、2000年代に観たホラーの中ではわりと良い出来の1本だったと思う。



「ゴーストシップ」
GHOST SHIP

2002年 アメリカ/91分

監督:    スティーヴ・ベック   
製作:    ギルバート・アドラー   
            ジョエル・シルヴァー   
            ロバート・ゼメキス   
製作総指揮:    ブルース・バーマン   
                      スティーヴ・リチャーズ   
原案:    マーク・ハンロン   
脚本:    マーク・ハンロン   
            ジョン・ポーグ   
撮影:    ゲイル・タッターサル   
編集:    ロジャー・バートン   
音楽:    ジョン・フリッゼル   
   
出演:    ジュリアナ・マルグリーズ   
            ガブリエル・バーン   
            ロン・エルダード   
            イザイア・ワシントン   
            デズモンド・ハリントン   
            アレックス・ディミトリアデス   
            カール・アーバン   
            エミリー・ブラウニング

2015年9月30日水曜日

死霊のはらわたⅡ

「死霊のはらわたⅡ」

80年代スプラッターホラーの代表格「死霊のはらわた」シリーズの第2作。

森の小屋にに恋人リンダと来たアッシュは小屋にあった「死者の書」の研究者の録音テープを再生した事から甦った死霊がリンダに憑依しおぞましい姿となってアッシュを襲う…というような話。

ストーリー的には多少人物関係に変化があるものの、単純に言ってほとんど1作目と同じ話、というか1が大ヒットしたのでお金掛けて焼き直ししたような印象。

ただスプラッター&グロ描写のやり過ぎ感がちょっと笑えるものの、基本的には怖かった1と違ってこの2は頭から「ホラーコメディ」として作ってるように感じる。
特にアッシュに手に死霊が取り憑いて自分の手とケンカしたり、やむなく切断した手が勝手に動き回りアッシュをからかうシーンなどは結構笑えるし、地下から甦ってきた死霊研究者の妻だったヘンリエッタの眼球が飛び出すシーンはもうギャグとしか言いようがない!(このパターンはライミ監督の後の作品「スペル」でも似たシーンがあって自らの作品のオマージュとも思えた)

それに特撮シーンもかなりな見所満載!
注目はヘンリエッタの造形が大胆なデフォルメが施されたデザインで骸骨系の造形としてはかなり素晴らしいものになっていたし、首が伸びたりと面白い☆
また斧で頭が半分砕かれるエドの描写や生首を持って何故か踊るリンダの描写などストップモーションアニメをうまく使ったアナログ感が実に味があって好きな感じ☆

さらにアッシュのキャラクター性も切断した右手にチェーンソーを装着し、左手にはショットガンといういでたちはホラー界に現れたバイオレンスヒーローといったイメージで(公開当時「死霊のマッドマックス」と宣伝されていたのも納得!)グロい死霊と対峙するにふさわしい存在感だったと思う。

ラストは驚きの展開でホラーからファンタジーへと変換するような意外さもあったりでなかなか楽しめる作品だったと思う☆




「死霊のはらわたⅡ」
EVIL DEAD2 DEAD BY DAWN

1987年 アメリカ/85分

監督:    サム・ライミ   
製作:    ロバート・G・タパート   
共同製作:    ブルース・キャンベル   
製作総指揮:    アレックス・デ・ベネデッティ   
    アーヴィン・シャピロ   
脚本:    サム・ライミ   
            スコット・スピーゲル   
撮影:    ピーター・デミング   
編集:    ケイ・デイヴィス   
音楽:    ジョセフ・ロドゥカ   
   
出演:    ブルース・キャンベル   
            サラ・ベリー   
            ダン・ヒックス   
            キャシー・ウェズリー   
            セオドア・ライミ   
            デニス・ビクスラー   
            リチャード・ドメイアー

2015年9月23日水曜日

吸血鬼

「吸血鬼」

ロマン・ポランスキー監督の吸血鬼映画。

説が学会からバカにされているアブロンシウス教授と助手のアルフレッドは訪れたトランシルバニアの村で吸血鬼騒動に遭遇。
二人は吸血鬼のボス・クロロックス伯爵の城に向かうが…といった内容。

「ローズマリーの赤ちゃん」や「ナインスゲート」の監督であるポランスキーの映画なので暗くシリアスかと思いきや、何じゃこりゃ?!
凄くおバカなホラーコメディ映画だった!

イメージ的にはクリストファー・リーの「ドラキュラ」のイメージを感じさせつつ、でも何か全体的にオカシイ…

半分ボケてるような教授はオープニングからいきなり凍ってたり、というかもう風貌がドリフの博士コントみたいだし、助手は吸血鬼退治そっちのけで女の事ばっかり考えてたり(後で映画のデータを調べたらこの助手役を演じているのがポランスキー監督自身というのもビックリ!)、教授も吸血鬼退治の途中で宿代の心配したり本当おバカ!
また伯爵の息子が何故かオネエで助手にやたら色目使ってきたり、観ていて本当に珍妙な怪作だった!

ネタバレさせるが一応教授と助手は城からさらわれた娘を助けるものの吸血鬼を退治できてないし、村にとっては何の解決にもなってない気が…(笑)
さらにコメディながらラストはホラー好きにとっては「デモンズ」のようなブラックなテイストで好きな感じ☆




「吸血鬼」
THE FEARLESS VAMPIRE KILLERS OR: PARDON ME, BUT YOUR TEETH ARE IN MY NECK

1967年 アメリカ=イギリス/108分

監督:    ロマン・ポランスキー   
製作:    ジネ・グトワスキー   
脚本:    ジェラール・ブラッシュ   
            ロマン・ポランスキー   
撮影:    ダグラス・スローカム   
音楽:    クリストファー・コメダ   
   
出演:    ロマン・ポランスキー   
            ジャック・マッゴーラン   
            シャロン・テート   
            アルフィー・バス   
            ファーディ・メイン   
            イアン・カリエ

2015年9月16日水曜日

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」

悪魔のいけにえ」シリーズの5作目にして初の3D作品。
スーパーで働くへザーの元に祖母の死と遺産相続に関する知らせが届いた事から友人たちとともにテキサスにある祖母の屋敷まで向かう…しかしそこには人の皮をかぶりチェーンソーで襲い掛かる殺人鬼レザーフェイスが潜んでいた…というような内容。


当初この映画はリメイク版「悪魔のいけにえ」の「テキサス・チェーンソー」の3作目だと思って観に行ったら実は1作目の正統な続編という設定で作られ、レザーフェイスの設定もテキサス・チェーンソーのトーマス・ブラウンヒューイットではなくオリジナル版のババ・ソーヤーというのは嬉しい☆

1作目のすぐ後の状況やレザーフェイスをはじめとするソーヤー一家の姿も描かれていたり、そのソーヤー家のボスを演じているのがオリジナルでレザーフェイスを演じたガンナー・ハンセンであったり、ソーヤー家の一員としてオリジナルそのままの俳優が演じるグランパや2作目でチョップトップを演じたビル・モーズリーが出ていたり、さらに主人公へザーの祖母として1作目の被害者役のマリリン・バーンズという配役など1作目へのリスペクト感満載なのは良い♪

ただ、3D映像という事でかなりの衝撃的血みどろシーンを期待したのだが、お色気シーン含め全て「寸止め」な感じで肝心な所が全然見ごたえがなくホラーとしてはイマイチな印象。

せっかくこれまでのシリーズと違ってレザーフェイスの一家側というか狂気の側からの視点で見せたのは面白いと思ったのだが、中途半端感は否めない。

出来としてはリメイクの「テキサス・チェーンソー」の方が全然良かったと思う。




「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」
TEXAS CHAINSAW 3D

2013年 アメリカ/94分

監督:    ジョン・ラッセンホップ   
製作:    カール・マッツォコーネ   
製作総指揮:    ロバート・クーン   
                     キム・ヘンケル   
                     レネ・ベッソン   
                     クリスタ・キャンベル   
                     ラティ・グロブマン   
                     ダニー・ディムボート   
                     ジョン・トンプソン   
                     トレヴァー・ショート   
                     トビー・フーパー   
                     マイケル・パセオネック   
                     ジェイソン・コンスタンティン   
                     イーダ・コーワン   
                     アヴィ・ラーナー   
                     マーク・バーグ   
キャラクター創造:    キム・ヘンケル   
    トビー・フーパー   
原案:    スティーヴン・サスコ   
            アダム・マーカス   
            デブラ・サリヴァン   
脚本:    アダム・マーカス   
            デブラ・サリヴァン   
            クリステン・エルムズ   
撮影:    アナスタス・ミコス   
プロダクションデザイン:    ウィリアム・A・エリオット   
衣装デザイン:    メアリー・マクロード   
編集:    ランディ・ブリッカー   
音楽:    ジョン・フリッゼル   
   
出演:    アレクサンドラ・ダダリオ   
            ダン・イェーガー   
             トレメイン・“トレイ・ソングズ”・ネヴァーソン   
            タニア・レイモンド   
             トム・バリー   
            ポール・レイ   
            ケラム・マレッキ=サンチェス   
            ショーン・サイポス   
            スコット・イーストウッド   
            ジェームズ・マクドナルド   
            マリリン・バーンズ   
            ジョン・デュガン   
            リチャード・リール   
            リッチー・モンゴメリー   
            ビル・モーズリイ   
            ガンナー・ハンセン

2015年9月9日水曜日

ゾンビ

「ゾンビ」

“ゾンビ”というモンスターの概念がこの映画で変革したともいえる作品。

原因不明で世界中の死者が甦り、パニック状況の中、生き抜く極限サバイバルを描くというような単純な話だが、それまで呪術で甦る死人といった程度だったゾンビのイメージを同監督のシリーズ前作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」で定義された頭を撃たないと活動停止しない、フラフラ動く、生者を襲って人肉を喰うなどの今では当たり前な“ゾンビ”の設定をこの2作目で世界的に有名にした映画ともいえる。

映画で描かれるゾンビ自体は≪集団≫の怖さを感じさせたり、見せ場ともいえる巨大スーパーマーケットを舞台にした攻防シーンでは侵入してきた凶悪バイカー集団とゾンビたちのバトルが描かれ、こういう悪vs怪物的な邪悪にまみれた構図は好き☆
まあ、ゾンビ自体は本能の求めるまま動いてるだけなので≪悪≫と言うのもおかしいかもなのだが、襲われる人間たちにとっては≪死≫に直結する≪恐怖≫以外何ものでもないので悪と定義しないまでも人間が猛獣など危険なものに対峙した時と同じ≪脅威≫の存在なのである。
そういう意味ではゾンビは意志を持って人間を襲う吸血鬼や人狼とは趣向がまた違うバケモノだと思う。

ただ、私が初めて観たのはレンタルビデオでロメロ版だったのだが、正直地味というか音楽もほとんど印象もなく何か辛気臭くてイマイチだった印象があった。
でも好みの問題だと思うが、好きな監督であるアルジェントが監修した版の方を改めて観るとゴブリンの不気味な音楽や展開もテンポ良く見せる感じで私的にはこっちがお気に入り☆
それ以外にもディレクターズカット版とか色々あるらしいがそこまでは確認していない。
興味があったら見比べてみるのも面白いかも?



「ゾンビ」
ZOMBIE DAWN OF THE DEAD

1978年 アメリカ=イタリア/115分

監督:    ジョージ・A・ロメロ   
製作:    クラウディオ・アルジェント   
            アルフレッド・クオモ   
            リチャード・P・ルビンスタイン   
脚本:    ジョージ・A・ロメロ   
撮影:    マイケル・ゴーニック   
特殊メイク:    トム・サヴィーニ   
音楽:    ゴブリン   
           ダリオ・アルジェント   
   
出演:    デヴィッド・エムゲ   
            ケン・フォリー   
            スコット・H・ライニガー   
            ゲイラン・ロス   
            トム・サヴィーニ   
            デヴィッド・クロフォード

2015年9月2日水曜日

パンズ・ラビリンス

「パンズ・ラビリンス」

ファンタジー映画の中では特に好きな作品の1つ。

1944年、フランコ政権下のスペインを舞台に山中でゲリラ活動を指揮するビダル将軍と母が再婚した為、母とともにその元に来た少女オフェリア。義父との確執からオフェリアは幻想の世界に誘われ牧神パンの導きで不思議な迷宮に入っていくが…というような物語。

予備知識無しに何となくポスターの雰囲気とかが好きな感じだったので劇場に観に行ってみたら、良い意味でファンタジーの定番を裏切る感じの素晴らしい映画だった☆

設定からして何でフランコのファシスト政権時代?とか、出てくる妖精や怪物も異様にグロテスクな造形でまさに私好み!
特に手に目があるバケモノはインパクト大だった!

それにラストも悲しいながらある意味「救い」ともとれるし、「闇」の不気味さ、グロテスクの表現は子供時代に読んではいけない絵本を開けてしまったようなダークな面白さがあった。

よくある単純な子供向きファンタジーとは全く違う魅力満載で、すごく「深み」のある良い映画だったと思う☆

この映画がきっかけでギレルモ・デル・トロ監督の大ファンになってしまった♪



「パンズ・ラビリンス」
EL LABERINTO DEL FAUNO
PAN'S LABYRINTH

2006年 メキシコ=スペイン=アメリカ合作/119分

監督:    ギレルモ・デル・トロ   
製作:    アルフォンソ・キュアロン   
            ベルサ・ナヴァロ   
           ギレルモ・デル・トロ   
           フリーダ・トレスブランコ   
           アルバロ・アウグスティン   
製作総指揮:    ベレン・アティエンサ   
                     エレナ・マンリケ   
脚本:    ギレルモ・デル・トロ   
撮影:    ギレルモ・ナヴァロ   
プロダクションデザイン:    エウヘニオ・カバイェーロ   
衣装デザイン:    ララ・ウエテ   
編集:    ベルナ・ビラプラーナ   
音楽:    ハビエル・ナバレテ   
   
出演:    イバナ・バケロ   
            セルジ・ロペス   
            マリベル・ベルドゥ   
            ダグ・ジョーンズ   
            アリアドナ・ヒル   
            アレックス・アングロ   
            ロジェール・カサマジョール

2015年8月26日水曜日

サイコ

「サイコ」

サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコックの衝撃作。

会社の金を横領した女が立ち寄ったさびれたモーテル。しかしそこで恐ろしい事態が…というようなストーリー。

最初、観ていて横領と逃亡というスタイルのサスペンスと思わせながらサイコスリラー展開になる意表のつき方はさすが!だと思うし、こういう当初思っていた話と違う所にストーリーの本質があるという作りは何だか「プレデター」にも通じる感じがする。

超有名な映画なのでオチは知っていながら観たのだが、それでもあのシャワーシーンの描写はかなりショッキングだし、流れ続ける水と排水溝のショットに死体の目が重なる情景は不気味で見事!

さらに終盤のクライマックスシーンで老婆の椅子が回転しながら顔を見せるシーンも圧巻だったり、今観ても本当に凄いホラー描写!

当時よくこのレベルのショック描写のある映画を公開したと考えても凄い!

まだ観てない人の為にネタばらしはしないが、サイコ系スリラー映画が好きでまだ観てないなら必見の作品!




「サイコ」
PSYCHO

1960年 アメリカ/109分

監督:    アルフレッド・ヒッチコック   
製作:    アルフレッド・ヒッチコック   
原作:    ロバート・ブロック   
脚本:    ジョセフ・ステファノ   
撮影:    ジョン・L・ラッセル   
音楽:    バーナード・ハーマン   
タイトルデザイン:    ソウル・バス   
   
出演:    アンソニー・パーキンス   
            ジャネット・リー   
            ジョン・ギャヴィン   
            ヴェラ・マイルズ   
            マーティン・バルサム

2015年8月19日水曜日

ジュラシック・パーク

「ジュラシック・パーク」

最先端テクノロジーによって現代に甦った恐竜を見せるテーマパーク「ジュラシックパーク」を舞台にオープン直前に視察に入った一行を襲う恐るべきパニックを描く作品。

恐竜が出てくる映画では今更説明の必要も無いほど超有名な作品であるが、1993年当時の映像技術で動き回る恐竜の姿は今観てもリアルで素晴らしいクオリティ!

ストーリー展開的には単純なパニック映画の定番をいく感じながら、そこはやはりスピルバーグ監督!
シーンの1つ1つに対しての見せ方のこだわりが尋常でなくて、観ていてハラハラドキドキのサスペンスの見せ方が実にウマイ!

特に雨の中、ティラノサウルスが車を襲撃するシーン、終盤のヴェラキラプトルとの攻防などはずっと目が離せなかった!

また子供の使い方も非常にうまくて子供の目を通しての“恐怖”をダイレクトに感じさせる。
シーンの表現に関しても恐竜の吐息で白く曇る窓とかかなり不気味だし“音”の大きさやタイミングでビックリさせるやり方も巧み!



ホラー好きとしては出ている俳優が「オーメン 最後の闘争」でダミアン役をやっていたサム・ニールと「ザ・フライ」でハエ男をやっていたジェフ・ゴールドブラムが共演しているというのも何とも面白い♪

スピルバーグって「E.T.」とか「シンドラーのリスト」とか愛と感動イメージも強い監督ながら本来この人はどっちかというとこういうハラハラドキドキの恐怖演出の方が本人的には好きなのではとも感じるし、最近の監督作としては「リンカーン」とかあんまりこういうバケモノ系パニックを全然撮ってくれないので、また自らメガホンをとってこういうのを見せてほしい!




「ジュラシック・パーク」
JURASSIC PARK

1993年 アメリカ/127分

監督:    スティーヴン・スピルバーグ   
製作:    キャスリーン・ケネディ   
            ジェラルド・R・モーレン   
原作:    マイケル・クライトン   
脚本:    マイケル・クライトン   
            デヴィッド・コープ   
撮影:    ディーン・カンディ   
特撮:    デニス・ミューレン   
            スタン・ウィンストン   
            フィル・ティペット   
            マイケル・ランティエリ   
            ILM   
音楽:    ジョン・ウィリアムズ   
   
出演:    リチャード・アッテンボロー   
            サム・ニール   
            ローラ・ダーン   
            ジェフ・ゴールドブラム   
            アリアナ・リチャーズ   
            ジョセフ・マッゼロ   
            マーティン・フェレロ   
            ボブ・ペック   
            ウェイン・ナイト   
            サミュエル・L・ジャクソン

2015年8月12日水曜日

フリークス 神の子ら

「フリークス 神の子ら」

知る人ぞ知る伝説的カルトホラー映画。

サーカスのスターであるクレオパトラはお金目当てで小人のハンスと結婚し彼の毒殺を謀るが、その企みはハンスの見世物小屋仲間たちに知られ、彼等から凄惨な報復を受ける事に…というようなお話。

この映画の何が凄いというとそれは出てくる見世物小屋の“フリークス”たちが全て本物という事!

今のメジャーな映画ではこういう人々は人道的見地とかに配慮し過ぎて“いないもの”と扱われている感があるが、私的にはサーカスやショービジネスの世界では彼らは輝ける本物のスターだったと思うし、むしろこういう傾向は彼らの居場所を無くしてしまったように思う。

なのでこういう映画は今ではもう作れないし、こういう映画を作ったトッド・ブラウニングは本当に凄い☆

一見、異形の彼等の恐怖を見せようとするイメージの映画ながら内容的にはクレオパトラの悪意や差別心など健常者の醜い心を描いていたり、むしろフリークスたちがクライマックスで見せる恐怖は“勧善懲悪”的な因果劇として真っ当な行為だったりで、本当に怪物なのはどういう人間なのか?考えさえたりと古典的カルトホラーとしては素晴らしい作品の1本だったと思う。



「フリークス 神の子ら」
FREAKS

1932年 アメリカ/65分

監督:    トッド・ブラウニング   
製作:    トッド・ブラウニング   
原作:    トッド・ロビンス   
脚本:    ウィリス・ゴールドベック   
            レオン・ゴードン   
            エドガー・アラン・ウールフ   
            アル・ボースバーグ   
撮影:    メリット・B・ガースタッド   
   
出演:    ウォーレス・フォード   
            オルガ・バクラノヴァ   
            ロスコー・エイツ   
            レイラ・ハイアムズ   
            ハリー・アールズ   
            ジョニー・エック   
            ヘンリー・ヴィクター   

2015年8月5日水曜日

チャイルドプレイ チャッキーの花嫁

「チャイルドプレイ チャッキーの花嫁」

殺人人形チャッキーが暴れる人気ホラーの4作目。

前作でバラバラになってしまったチャッキー人形をチャッキーが人間だった頃の殺人鬼チャールズ・リー・レイの恋人だった女ティファニーが盗み出し魔術によって復活させるが、逆ギレしたチャッキーはティファニーに殺害、同じように人形にしてしまう…そして再び人間として復活する為チャッキーとティファニーは殺人行脚を開始するのだった…というような話。

劇場公開時に難波の地下にあった汚い映画館に観に行ったおぼえがあるが、予想外に面白くて私的にはシリーズの中で一番好きな作品。

「花嫁」というと古典ホラーでは「フランケンシュタインの花嫁」とか「ドラキュラの花嫁」とか定番のネタながら、そこをチャッキーでやってしまう発想のおバカな感じがたまらないし、オーソドックスにホラーとして作っていた以前の3作品と違ってこの作品はギャグというかブラック感溢れるコメディ描写が最高!
悪ふざけ過ぎというか、勿論ホラーとしても無意味とも思えるシーンでいきなり人が死んだり、殺人描写も結構残虐でなかなか見せてくれる☆

BGMも私好みでサントラも買ってしまったのだが、リッパー・オーウェンズがVo時代のジューダスプリーストやブルース・ディッキンソンのソロなど結構ブルータルな曲が収録されていたり、特にアルバム未収録曲のスレイヤーの「Human Disease」はゴリゴリのへヴィな曲で良い!

監督のロニー・ユーは後に「フレディvs ジェイソン」も撮っているがこの人って「ホラーのツボ」を良くわかってる人だと思う☆



「チャイルドプレイ チャッキーの花嫁」
CHILD'S PLAY BRIDE OF CHUCKY

1998年 アメリカ/89分

監督:    ロニー・ユー   
製作:    グレイス・ギルロイ   
            デヴィッド・カーシュナー   
製作総指揮:    ドン・マンシーニ   
脚本:    ドン・マンシーニ   
撮影:    ピーター・パウ   
音楽:    グレーム・レヴェル   
   
出演:    ジェニファー・ティリー   
            ニック・スタビル   
            キャサリン・ハイグル   
            ジョン・リッター

2015年7月29日水曜日

マッドマックス サンダードーム

「マッドマックス サンダードーム」

「マッドマックス」シリーズの3作目。
核戦争後の荒廃した世界を彷徨う元警官のマックスは女支配者アウンティが支配するバータータウンに辿り着く。そこでマックスは球状の檻に囲まれた闘技場“サンダードーム”で戦う事を強要された後、追放されるが行き倒れていた所を救われ“子供たちの村”で暮らすようになるが…というようなストーリー。

この映画初公開時、私は小学生で当時の興味の対象は「怪獣」とかだったし、「マッドマックス」の事など全く知らなかったのだが、同級生のM君がめっちゃオススメしてきて「お前!マッドマックスの新作がやっとやるんやぞ!凄いんやぞ!」とか言われたおぼえがあるが当時全くピンとこなかった。

その後やっと1作目、2作目をTVで観て「これは凄い!」と思ったが、この3作目については一応観たものの、正直あんまり残ってないというか印象が薄い。

というのも1、2作目のような圧倒的な悪党もいない、過激なヴァイオレンス描写がぬるい、というか観て「あれ?これマッドマックス?」という感じなのだ。

女支配者アウンティにティナ・ターナーがキャスティングされているのは確かにピッタリだしインパクトもある、さらに闘技場のラスボス“マスター&ブラスター”のキャラとか頭の上に能面付けた変なファッション、モヒカンの警備隊などヴィジュアル的には面白いと思うし「マッドマックス」の世界なのだが私的にはシリーズ中イマイチ好きでもない作品。



「マッドマックス サンダードーム」
MAD MAX BEYOND THUNDERDOME

1985年 オーストラリア/107分

監督:    ジョージ・ミラー   
            ジョージ・オギルヴィー   
製作:    ジョージ・ミラー   
            ダグ・ミッチェル   
            テリー・ヘイズ   
脚本:    ジョージ・ミラー   
            テリー・ヘイズ   
撮影:    ディーン・セムラー   
音楽:    モーリス・ジャール   
   
出演:    メル・ギブソン   
            ティナ・ターナー   
            アンジェロ・ロシット   
            ポール・ラーソン   
            ヘレン・バディ

2015年7月22日水曜日

マッドマックス 怒りのデス・ロード

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

マッドマックス」シリーズ30年ぶりの4作目。

核戦争後の荒廃した未来を生き抜いてきた元警察官のマックスは突如ある集団に襲撃され囚われの身となる。そこは独裁者イモータン・ジョーの支配する狂気のコミュニティだった…一方コミュニティの女戦士フュリオサはジョーの元から子供を産む道具のようにされている彼の若き妻たちを連れ逃亡。気付いたジョーは配下を引き連れフュリオサを追う…その配下の戦士の輸血要員としてマックスも拘束されながら連れて行かれるが…というような物語。

一応ストーリーはあるものの、全編ほとんどカーチェイスと殺戮、暴力シーンという過激な展開!

映画の中で一切説明がない妙な描写やキャラクターなども色々あるが不思議と「こういう世界」という風に映像を観るだけですんなり入ってくるし、大した台詞という台詞もなく、ゴリゴリの改造車やバイク、過激なファッションとアクションシーンとマッドマックス定番の世界を見せてくれて大満足!
個人的にはこの映画の中に私の見たいもの全部あったと思う!

出てくる個性的な悪党たちもそれぞれ頭オカシイ感じで最高だったし、観た人にしかわからないが「食うんかい!」とツッコミたくなるシーン(笑)とかイカレた描写の連続も楽しくまさに「マッド」な世界!
特にジョーの部隊が引き連れている太鼓とギターの部下の描写とかメタルのライブを観にきた感覚で素晴らしかった!
また最近の映画では全く目にしなくなったというか、タブーとされているように感じるフリークス俳優たちも普通に出ていて、必要な所にイメージぴったりな俳優が使われているというのは良いと思った。

また主人公マックスはマックスのイメージとして定番のライダースジャケットを冒頭から奪われていたり、彼の愛車インターセプターも劇中ほとんど敵が使用、愛用の銃身を短くカットしたショットガンも使い物にならなかったりと、あえて定番を外した見せ方も面白かったし、二代目マックスを演じていたトム・ハーディは「ダークナイト・ライジング」の悪役ベインの時とは印象が違う存在感があってとても良かった☆

こんなに興奮できる映画は久々だったし私的には2015年1番の映画かも!





「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
MAD MAX FURY ROAD

2015年 オーストラリア/120分

監督:    ジョージ・ミラー   
製作:    ダグ・ミッチェル   
            ジョージ・ミラー   
            P・J・ヴォーテン   
製作総指揮:    イアイン・スミス   
                     グレアム・バーク   
                     ブルース・バーマン   
脚本:    ジョージ・ミラー   
            ブレンダン・マッカーシー   
            ニコ・ラソウリス   
撮影:    ジョン・シール   
プロダクションデザイン:    コリン・ギブソン   
衣装デザイン:    ジェニー・ビーヴァン   
編集:    マーガレット・シクセル   
音楽:    ジャンキー・XL   
   
出演:    トム・ハーディ   
            シャーリーズ・セロン   
            ニコラス・ホルト   
            ヒュー・キース=バーン   
            ロージー・ハンティントン=ホワイトリー

2015年7月15日水曜日

マッドマックス2

「マッドマックス2」

衝撃のヴァイオレンスアクション映画「マッドマックス」の続編。

前作から数年後、石油危機から核戦争が起こり荒廃してしまった近未来でガソリンを保有する村の一団になりゆきから用心棒になったマックスはガソリンを狙う凶悪暴走族たちと戦うハメになるが…というような話。

続編といっても前作とは全く世界観が変わっており、いきなり滅亡してる世界設定には驚かされたし、こういう核戦争後の破滅した世界で戦うヴァイオレンスアクションモノの(日本でいえば「北斗の拳」のような)エポックメイキングともいえる作品だと思う。

さらにその世界設定のヴィジュアル部分も異様な改造バイクや車にモヒカン刈り、鋲やプロテクターで構成されたボンデージ風ハードファッション、ボウガンや刃付ブーメランなどのアナログな凶器など凄まじいものがあるし、マックス自身のファッションも皮のライダース上下にプロテクターを付けたものがボロボロになった感じの上、ストラップや工具ぶら下げまくりでサバイバル感が半端ないし、過激な戦闘、暴力、カーチェイスシーンなどは観ていてまさに「へヴィメタル」的世界だと感じた☆

また敵のラスボスといえるヒューマンガスがまるでジェイソンのようなホッケーマスクっぽいものをかぶっているのだが、実は13日の金曜日のジェイソンがホッケーマスクをかぶり始めたのが1982年の「13日の金曜日PART3」からで、この「マッドマックス2」はそれより早い1981年の作品なので実はジェイソンがパクッた?とか思ってしまう(笑)まあホッケーマスクの形でいうと先日紹介した「ジェイソン」という未公開映画に出てくる殺人鬼がかぶってるモノのほうに良く似ているのだが。(どうでもいい話:笑)

キャラクター的にはヒューマンガスの存在感も外せないが、モヒカン男ウェズも悪役ながら何か愛嬌があったり、村人側のキャラだと言葉の話せない人殺しブーメラン持った幼児が動物みたいな声を出して不気味だったり、ほとんど出てくる連中がどっかオカシイ感じがイイ!

シリーズ的な好みでいうと私は1作目の方が好きだがこれはこれで弾けていて実に「マッド」な作品で面白かったと思う☆



「マッドマックス2」
MAD MAX 2

1981年 オーストラリア/96分

監督:    ジョージ・ミラー   
製作:    バイロン・ケネディ   
脚本:    テリー・ヘイズ   
            ジョージ・ミラー   
            ブライアン・ハナント   
撮影:    ディーン・セムラー   
音楽:    ブライアン・メイ   
   
出演:    メル・ギブソン   
            ブルース・スペンス   
            ヴァーノン・ウェルズ   
            マイケル・プレストン   
            ヴァージニア・ヘイ   
            エミル・ミンティ   
            マックス・フィップス   
            ケル・ニルソン

2015年7月8日水曜日

88ミニッツ

「88ミニッツ」

アル・パチーノ主演のサイコスリラー映画。

1997年に発生した女性連続猟奇殺人事件。この事件は逮捕されたフォースターがFBI犯罪心理分析官のジャック・グラムの証言により死刑が決定した。
それから9年後大学で教鞭をとるようになっていたジャックに大学の教え子が殺害され、その手口がフォースターの事件に酷似、さらに被害生徒に「フォースターは犯人ではない」と証言させる映像も残していたという知らせを受ける。その日は奇しくもフォースターの死刑執行が行われる日だった…そんな中ジャックの携帯に「お前の命はあと88分」というメッセージが送られ、直後から周囲で不可解な事が起こり88分の時間期限が迫る中、彼が容疑者に考えた4人の女性が浮かび上がってくる…というような内容。

公開当時気になっていたものの、結局行かず(京都で上映してなかったかも)にDVDで観た作品だが、時間期限がある設定というだけで緊張感が盛り上がるし、二転三転する容疑者像や隠された動機などなかなかサイコスリラーとして最後まで観させてくれたと思う。
またアル・パチーノがサイコスリラーというのも珍しかった気もするし、「アイズ・ワイド・シャット」で印象深かったリーリー・ソビエスキーが出ていた事など色々総合的に結構面白かった作品☆


「88ミニッツ」
88MINUTES

2007年 アメリカ/107分

監督:    ジョン・アヴネット   
製作:    ジョン・アヴネット   
            アヴィ・ラーナー   
            ランドール・エメット   
            ボアズ・デヴィッドソン   
製作総指揮:    ジョージ・ファーラ   
                     アンドレアス・ティースマイヤー   
脚本:    ゲイリー・スコット・トンプソン   
            ジョン・アヴネット   
撮影:    ドニ・ルノワール   
プロダクションデザイン:    トレイシー・ギャラカー   
衣装デザイン:    メアリー・マクロード   
編集:    ピーター・バーガー   
音楽:    エド・シェアマー   
   
出演:    アル・パチーノ   
            アリシア・ウィット   
            エイミー・ブレネマン   
            リーリー・ソビエスキー   
            ウィリアム・フォーサイス   
            デボラ・カーラ・アンガー   
            ベンジャミン・マッケンジー   
            ニール・マクドノー   
            リーア・ケアンズ   
            スティーヴン・モイヤー   

2015年7月1日水曜日

マインドハンター

「マインドハンター」

2004年アメリカ製作のサイコスリラー映画。

最終試験の為に孤島に集められたプロファイラー志望のFBI訓練生たち。しかし彼等はひとり、またひとりと謎の殺人者に殺されていき…というような内容。

DVDで観たのだが、パッケージに一見主演のように映っていた結構ベテランな俳優演じる登場人物がかなり早い段階であっけなく殺されてしまい、いきなり驚かされたり、殺しの手口がまるで「ピタゴラスイッチ」のような細かい仕掛けが重なって標的を殺害したりと見せ方が面白い♪

また、孤島にいる連中の中でそれぞれの人物の背後関係や人物関係が明らかになるにつれみんな怪しく思えてくるし、最後の最後まで犯人像を二転三転させて飽きさせなく見せてくれてかなり楽しめた☆

と、どういう人が撮ったのか観てみたら「エルム街の悪夢4」や「ダイハード2」のレニー・ハーリン監督というので納得☆
オススメスリラー映画◎




「マインドハンター」
MIND HUNTERS

2004年 アメリカ/101分

監督:    レニー・ハーリン   
製作:    ケイリー・ブロコウ   
            ロバート・F・ニューマイヤー   
            ジェフリー・シルヴァー   
            レベッカ・スピンキングス   
            スコット・ストラウス   
製作総指揮:    モリッツ・ボーマン   
                      ガイ・イースト   
                      アキヴァ・ゴールズマン   
                      レニー・ハーリン   
                      ベイジル・イヴァニク   
                      ナイジェル・シンクレア   
原案:    ウェイン・クラマー   
脚本:    ウェイン・クラマー   
            ケヴィン・ブロドビン   
撮影:    ロバート・ギャンツ   
プロダクションデザイン:    チャールズ・ウッド   
衣装デザイン:    ルイーズ・フログリー   
編集:    ニール・ファレル   
            ポール・マーティン・スミス   
音楽:    トゥオマス・カンテリネン   
   
出演:    LL・クール・J   
            ジョニー・リー・ミラー   
            キャスリン・モリス   
            ヴァル・キルマー   
            クリスチャン・スレイター   

2015年6月24日水曜日

薔薇の名前

「薔薇の名前」

ウンベルト・エーコの原作をジャン=ジャック・アノー監督がショーン・コネリー主演で映画化した歴史ミステリー。

中世イタリアの修道院を舞台に起こる連続殺人事件…イギリスから来た修道士バスカヴィルのウィリアムはその謎を捜査していく…
そんな中、異端審問官べルナール・ギーが修道院に来訪、事件を悪魔の仕業とし異端審問裁判を開廷、しかしウィリアムはその方向性に疑問を抱き事件の真相に近づいていく…というような物語。

この映画は私が中学生の時、オープンした京都初のミニシアター「朝日シネマ」(今はもうないのだが…)で確かオープニング記念として上映された作品で、この「薔薇の名前」は映画雑誌などで気になっていた作品ながら観る機会がなかったのもあり、かなり期待して観に行ったおぼえがある。

あの「007」のショーン・コネリーが主人公のウィリアムを演じていたが、丸ハゲながらとても格好よく、また歴史劇ながら連続殺人というミステリー要素と何ともいえないダークな雰囲気がたまらず、映像的にも素晴らしい作品だった☆

俳優でいえば悪役でこちらも私が大好きな「アマデウス」でサリエリを演じたF・マーレイ・エイブラハムが異端審問官ギーを演じていたり(この映画がきっかけで異端審問について興味が湧いて調べたくらい)、今では「ヘルボーイ」で主演を演じるまでになったロン・パールマンが異形の修道士サルヴァトーレを演じていたりと注目な作品でもある。

映像要素でいえばまるで迷路のような修道院の図書館、謎の写本、奇形じみた異様な修道士たちの風貌など、またストーリー自体の要素でもキリスト教の暗黒な部分についてなども興味深かったし、ジェームズ・ホーナーの作る音楽も世界観にピッタリ!
と、あらゆる面においてどれも印象的で私にとっては大きな影響を受けた作品。

私的には今まで観た映画の中でベスト10に入る作品なのでかなりオススメしたい1本☆




「薔薇の名前」
THE NAME OF THE ROSE

1986年 フランス・イタリア・西ドイツ合作/132分


監督:    ジャン=ジャック・アノー   
製作:    ベルント・アイヒンガー   
原作:    ウンベルト・エーコ   
脚本:    ジェラール・ブラッシュ   
            ハワード・フランクリン   
            アンドリュー・バーキン   
            アラン・ゴダール   
撮影:    トニーノ・デリ・コリ   
音楽:    ジェームズ・ホーナー   
   
出演:    ショーン・コネリー   
            F・マーレイ・エイブラハム   
            クリスチャン・スレイター   
            エリヤ・バスキン   
            フェオドール・シャリアピン・Jr.   
            ウィリアム・ヒッキー   
            ミシェル・ロンズデール   
            ロン・パールマン   
            キム・ロッシ=スチュアート   
            ドナル・オブライアン   
            ヴァレンティナ・ヴァルガス   

2015年6月17日水曜日

エンゼルターゲット

「エンゼルターゲット」

日本劇場未公開サスペンス映画。

国体やオリンピック候補生を育成するスポーツ奨励学校で起こる連続殺人…というような内容だが、正直グダグダな出来。

出てくる女性の登場人物のほとんどに脱ぐシーンがあったり、チャラい感じはいかにも80年代のB級アメリカ映画らしいし、第1の殺人が唐突に起こるのはビックリする(笑)
しかも凶器が学校で練習している競技の中に「槍投げ」があるからか凶器が槍でひと突きというのも何か凄い!

劇中要素として学校側がよくわからない薬物を使って生徒を実験台に運動能力の向上を図るというようなものも出てくるが、その副作用で生徒がサイコ化?とかそういう予測も多少出来るもののそういうわけでもなく、映画の終盤のクライマックスシーンで生徒の一人が夜の学校に侵入し、犯人に関わる重要なプリントを入手する場面があるのだが、そんな暗いところで一瞬でそれが重要なプリントと認識してポケットに入れられるのか?とか、色々疑問。

クライマックスシーンで犯人との工房もあるのにほとんど暗くて何が起こってるのかわからないという残念さ。

さらに犯人の正体も確かに意外だが、動機とか犯人自体の設定が「え!そんな事!?」みたいな多少斜め上をいくような微妙さにも違う意味でビックリ!

その犯人も前述のように暗いところで何が起こったのかよくわからんまま自滅して終わったり、エンディング曲の入れるタイミングも下手過ぎ!
というようなツッコミ所も結構なゴミ映画だった。




「エンゼルターゲット」
FATAL GAMES
1983年 アメリカ/88分

監督:    マイケル・エリオット   
製作:    クリストファー・マンキウィッツ   
脚本:    マイケル・エリオット   
            クリストファー・マンキウィッツ   
            ラファエル・ブニュエル   
   
出演:    サリー・カークランド   
            リナ・バナシェク   
            ショーン・マスター

2015年6月10日水曜日

ジェイソン

「ジェイソン」

日本劇場未公開ホラー。

湖のあるキャンプ場に集まった若者たちがホッケーマスクをかぶった殺人鬼に次々に殺されていく…というようなよくある話。

邦題タイトルに「ジェイソン」と付けられているが、勿論ジェイソン・ボーヒーズが登場する本家「13日の金曜日」とは全く関係がない話。
おそらく登場する殺人鬼がホッケーマスクをかぶっているというだけの理由で安易にビデオ会社がつけたっぽい!

しかしながら劇中登場人物には“ジェイソン”というクソガキが登場し、これが案外物語の展開の中で失踪したり犯人と疑われたり、なかなか重要な役である意味「ジェイソン」というタイトルも合ってるかも?(笑)

さらに設定としてこの地域では“トレバー・モアハウス”と呼ばれる殺人鬼の都市伝説があったり、昔キャンプ場で働いていて今はちょっとボケているジジイが「ネルソンの復讐だ」と意味ありげな発言、さらに過去の殺人事件と登場人物が絡んでいたり、犯人像が二転三転して、正直ゴミ映画と思って観始めてみたら意外にまあまあ見れる作品だった。

ホッケーかぶったコスチュームや殺害シーンにチェーンソー使っていたり多少「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」などスラッシャー殺人鬼ホラーの名作のイメージも使っている感からそういう映画のパロディとしても楽しめるかも。




「ジェイソン」
BLOODY MURDER

1999年 アメリカ/88分

監督:    ラルフ・ポーティロ   
製作:    ラルフ・ポーティロ   
            ジェイミー・エリオット   
製作総指揮:    マーク・ビエンストック   
脚本:    ジョン・R・スティーヴンソン   
撮影:    キース・ホランド   
音楽:    スティーヴン・M・スターン   
   
出演:    ジェシカ・モリス   
            ピーター・ギルメット   
            パトリック・キャバナー   
            ジャスティン・ロス・マーティン

2015年6月3日水曜日

ラスト・スクリーム

「ラスト・スクリーム」

日本劇場未公開サスペンス映画。
連続殺人が勃発中の街…ある事件で同僚を死なせた責任を問われ免職された元刑事マイクはショーで退行催眠の催眠術師として過ごしていたが、ある日客に絡まれた所を助けてくれた謎の男から自分を退行催眠してほしいと頼まれ…といった内容。

そもそも元刑事が何で催眠術のショーをやってるのか脈絡がない設定だったり、前世を殺人鬼だと思っている男が本当に退行催眠でその前世を甦らせて…というよくある感じで、観ていて実は本当に前世が殺人鬼なのは元刑事の方で連続殺人も自分の知らない所で行っていた…とかちょっとヒネリがあるのでは?など色々推測したながら全然そんな事もないストレートな内容で何の驚きもない。

また劇中、元刑事自身が警察に疑われ拘束、しかし別れた妻の所にいる息子が殺人鬼に狙われていると知って護送中に救おうと護送車で暴れて事故をさせて近くを通った車を銃で脅して奪って…なんて事をしたり、クライマックスの殺人鬼との格闘シーンでは冒頭酔ったチンピラに負けてた奴が突然「ジャン・クロード・ヴァン=ダムか!」と思わすくらいのキック連続技を繰り出したりツッこむシーン満載!
しかも事件解決後、表彰の上、見事に刑事に復職して護送車事故やカージャックは無かった事にされてる気が…(笑)
というような雑な作りのB級サスペンス映画。

邦題の「ラスト・スクリーム」ってこの映画自体は1994年制作ながら、多分ビデオ化されたのがウェス・クレイヴンの「スクリーム」が大ヒットした1996年以降にヒットに乗って適当にビデオリリースされた感じっぽい。
内容的に殺人鬼出てくる以外あの映画に共通する要素も全く無いし何の関係もないのに強引な邦題の付け方はある意味毎回凄いと思う。



「ラスト・スクリーム」
RIPPER MAN

1994年 アメリカ/93分

監督:    フィル・シアーズ   
製作:    アーロン・ノリス   
            アンディ・ハワード   
製作総指揮:    トニー・ミズラヒ   
脚本:    フィル・シアーズ   
   
出演:    マイク・ノリス   
            ティモシー・ボトムズ   
            チャールズ・ネイピア   
            ソフィア・シャイナス

2015年5月27日水曜日

ヘルゾンビ

「ヘルゾンビ」

日本劇場未公開ホラー。

突如世界中で9歳以下の子供たちが昏睡状態に陥り、その後生まれた子供も全て昏睡状態で生まれ、子供たちがいなくなってしまった世界…しかし10年後、昏睡状態から目覚めた彼らは大人たちを襲い始め…というような話。

私が好きな「ヘルレイザー」のクライヴ・バーカーが製作したホラーという事で期待して観たものの、正直「ウ~ン…」な物足りなさ。

破滅的未来な世界観設定はそれなりに良いし、設定的には昔観た「ザ・チャイルド」をバーカー的解釈で作ったような感じだったり、価値観の反転など多少ひねった部分はバーカーらしいと感じたが、映画全体的に流れるキーワードとしてあるのだろうキリスト教圏なりの理屈の主張が日本人からするとピンとこな事や見せ場が大して無いのが何かパッとしない印象。

甦った子供たち全員の意識がつながっていてだんだん攻撃が進化していく過程などは怖い設定ながら結局何でああなったのかという説明も一切何もないし、観終わって????な気分。

それに邦題が悪い!「ヘルゾンビ」って…
集団で襲ってくる様子とか負傷してもフラフラ襲ってくる様子など確かにゾンビっぽいが、あの連中は別に死人ではないし、ゾンビっぽい様子とヘルレイザーのバーカー製作ってだけでヘルレイザーの“ヘル”と“ゾンビ”を組み合わせてだけっぽい邦題は安易過ぎ!

という事で前に観た同じくバーカー絡みのゴミ映画「ロウヘッドレックス」よりかはだいぶマシながらバーカー本来の良さはイマイチ感じられない映画。



「ヘルゾンビ」
CLIVE BARKER'S THE PLAGUE

2006年 アメリカ/88分

監督:    ハル・メイソンバーグ   
製作:    クライヴ・バーカー   
            マット・ミリッチ   
            ジョーグ・サラレグイ   
            ティム・オヘア   
            マーティン・ワイリー   
製作総指揮:    クリス・ジーヴァニッヒ   
                      マイケル・アルモッグ   
                      ジョセフ・デイリー   
                      アンソニー・ディブラシ   
                      コーリー・メイ   
                      マイケル・ドゥーマ・ウェンズシャー   
脚本:    ハル・メイソンバーグ   
            ティール・ミントン   
撮影:    ビル・バトラー   
   
出演:    ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク   
            イワナ・ミルセヴィッチ   
            ブラッド・ハント   
            ジョシュア・クローズ

2015年5月20日水曜日

ゾンビキング

「ゾンビキング」

日本劇場未公開B級ゾンビホラー。

普通にゾンビが生息している世界…プロレスのスーパースター・ユリシーズはかっての腐れ縁ティキがゾンビを交えたショー試合をするという事で仲間のメルセデスとブルーセイント姉弟とともに訪れるが、そこでゾンビによる殺人事件が発生!ティキの飼うゾンビのせいにされそうになるものの、ユリシーズは彼の無実の為の証拠を探しに行く…実はその殺人は世界をゾンビの世界にしようとするゾンビレスラーの王“ゾンビキング”の一味による陰謀であり、ユリシーズとレスラー軍団はゾンビキングに戦いを挑むのだった…みたいな感じのストーリー。

冒頭いきなりゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの名前が出るものの、名前借りただけで何にもしてない気が…。

ゾンビ映画ながらどっちかというとプロレス映画で、人間のメイン出演者のほとんどが覆面というある意味とんでもない見せ方!(笑)

プロレス的要素としては昔のプロレスの悪役列伝みたいな壮絶な過去や因縁的なフィクショナルな設定をパロディ的に使っていたりプロレスファンには結構楽しめるかも。
また格闘シーンは当然プロレス技で不自然ながらそれなりに面白いが、ゾンビの首の切断を素手でやってしまう表現がビックリ!

ホラー映画的にはそれなりにグロシーンもあるものの、世界観がギャグなので全然怖くはない。
映像の見せ方的にアメコミ的イラストレーションを使ったものと混ぜていたり、チープな音楽の雰囲気などはロメロの「クリープショー」を連想させるセンスで結構良い感じだった。

まあバカ映画には変わりないがそれなりに面白かったと思う。



「ゾンビキング」
ZOMBIE KING AND THE LEGION OF DOOM
ENTER…ZOMBIE KING!
ZOMBIE BEACH PARTY

2003年 カナダ/77分

監督:    ステイシー・ケイス   
製作:    スティーヴ・ソロモス   
            ビル・マークス   
脚本:    ビル・マークス   
            ショーン・K・ロブ   
撮影:    アダム・スウィカ   
編集:    サンディ・ペレイラ   
音楽:    スティーヴ・スクラット   
            J・マーク・スチュワート   
   
出演:    ジュールス・デローム   
            ジェニファー・トーム   
            ロブ・エチェバリア   
            ニコラス・シン   
            ジェイソン・ベアフォード   
            ジム・ニードハート

2015年5月13日水曜日

ドーン・オブ・ザ・リビング デッド

「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」

日本劇場未公開ゾンビ映画。

メキシコ国境近くのド田舎に引っ越してきた婚約中の男女。
しかしその家はかって移民一家惨殺の惨劇があり、家周辺には被害者たちのゾンビが出没していた…というような内容。

ゾンビ発生の原因が古代マヤ文明に伝わる「死の王」の伝説に沿っているなどの設定は独特ながら出てくるゾンビは定番のフラフラ歩いて人肉を喰うというような普通の見せ方で大した事ない。

主人公の女性がかって精神病院にいたという設定で殺人事件の事実を夢で知ったり、ゾンビの出現を病気が見せる幻覚なのか現実なのか夢なのかというような見せ方は個性的ながら多少ワケわからん感じになっていたり、一家惨殺事件の犯人が誰なのか?という事に対しても登場人物が少ないのにあからさまにコイツだろうというのが出てきたりと話の作り方が薄っぺらい。

ただタイトルの「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」は日本題名で安易に付けたのかと思いきや、原題もそう表示されていて(「EVIL GRAVE: CURSE OF THE MAYA」という別タイトルもあるらしいが)ゾンビ映画のカリスマ、ジョージ・A・ロメロ監督の名作「ゾンビ」の原題「DAWN OF THE DEAD」にあまりに似たタイトルはこのスカスカな内容で挑戦的過ぎるので、こういうタイトルを平気で付けてしまう感覚はある意味凄いかも(笑)



「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」
DAWN OF THE LIVING DEAD
EVIL GRAVE: CURSE OF THE MAYA

2004年 アメリカ/90分

監督:    デヴィッド・ヘヴナー   
製作:    デヴィッド・ヘヴナー   
製作総指揮:    バリー・ストラドウィック   
脚本:    デヴィッド・ヘヴナー   
撮影:    ジョセフ・ルビンスタイン   
   
出演:    デヴィッド・ヘヴナー   
            アマンダ・ボーマン   
            ジョー・エステヴェス   
            トッド・ブリッジス

2015年5月6日水曜日

デス・バレー ブラッディ・ビルの復讐

「デス・バレー ブラッディ・ビルの復讐」

麻薬売人が警察の追手を振り切って辿り着いた村…そこはゾンビの村だった…
一方、ディベート大会に向けて車で出発した教師と学生たちがカージャックに遭遇。カージャック犯は実は前述の売人の相棒で金を持ち逃げしたその相棒を探し、学生たちを巻き込んで例のゾンビ村に立ち入ってしまうが…といった内容。

実は南北戦争時代の悪党“ブラッディ・ビル”が殺され、悪霊化、この村に呪いをかけて「死人の村」にしたみたいな設定なのだが、実在の犯罪者を設定に使ってる割に大して話に深みもないし、ゾンビの描写も特殊メイクがそれなりで普通の印象、さらにいわゆる“走るゾンビ”でこの当時のゾンビ映画の流行りに安易に乗っかっている感じ。

肝心のブラッディ・ビルも大してラスボスとしての見せ方もなく印象薄いし、倒され方が「13日の金曜日Part2」と同じというオチ。映像表現も西部時代の雰囲気を出したいのか、画面のイメージカラーに赤を入れすぎてちょっと観にくかったり全体的に色々イマイチだった。




「デス・バレー ブラッディ・ビルの復讐」
DEATH VALLEY: THE REVENGE OF BLOODY BILL

2004年 アメリカ/88分

監督:    バイロン・ワーナー   
製作:    デヴィッド・マイケル・ラット   
            デヴィッド・リマゥイー   
            シェリー・ストレイン   
脚本:    ジョン・ユアン   
            マシュー・ユアン   
撮影:    バイロン・ワーナー   
音楽:    ラルフ・リッカーマン

出演:    チェルシー・ジーン   
            グレゴリー・バスティアン   
            ジェレミー・ブーヴェ   
            デニース・ブーテ