2015年11月25日水曜日

マーダー・ライド・ショー

「マーダー・ライド・ショー」

へヴィロックミュージシャンのロブ・ゾンビの映画監督デビュー作となったホラー映画。

1977年のハロウィン前夜。アメリカのあるド田舎にやってきた若者たちはそこで地元の秘宝館のような「キャプテン・スポールディングのバケモノ博物館」に立ち寄る。博物館では「マーダー・ライド・ショー」という殺人鬼をネタにした出し物があり、そこで「ドクターサタン」というこの地域の殺人鬼について興味を持った彼らはドクターが処刑されたという木を見に行こうと博物館を後にする。道中で美女ヒッチハイカーを拾うも車は立ち往生、そこでヒッチハイカーの家に一時寄ることになるがそこは狂気の一家が住む恐るべき場所だった…というような内容。

ストーリー的に「悪魔のいけにえ」的なシチュエーションであるが、殺人鬼たちのキャラクター設定や随所に見られる映像の“ホラー的”こだわりが凄くて個人的に凄く好きな作品☆

というのも私が雰囲気的に好きな70年代後半アメリカのB級サスペンスホラー的なイメージいっぱいだったり、サイケな色使い、古典的ホラー映画の映像のちりばめ方、あらゆる悪趣味イメージが入っていたり、チープさと異様さを併せ持つ殺人鬼キャラクターたちなどロブ・ゾンビのホラーに対するこだわりと愛を感じる作品で素晴らしい☆

キャラクターとして特にこの映画の象徴ともいえるキャプテン・スポールディングや劇中過激なオーティスは素晴らしく、70年代のレザーフェイス、80年代のマイケル・マイヤーズ、ジェイソン、フレディに次ぐ2000年代を代表する殺人鬼キャラだと思える。

また「バケモノ博物館」やゴミ屋敷みたいなファイアフライ家のイメージはホラー好きにとってはたまらない空間で私自身いつかこんな博物館を作ってみたいとも思ってしまった☆

悪趣味で救いが無いホラーらしいラストも痛快だったし、好きなホラー映画の中でも上位に入る名作だと思うので観てない方は是非観てほしい☆



「マーダー・ライド・ショー」
HOUSE OF 1000 CORPSES

2003年 アメリカ/89分

監督:    ロブ・ゾンビ   
製作:    アンディ・グールド   
製作総指揮:    アンドリュー・D・ギヴン   
                      ガイ・オゼアリー   
脚本:    ロブ・ゾンビ   
撮影:    アレックス・ポッパス   
            トム・リッチモンド   
音楽:    ロブ・ゾンビ   
            スコット・ハンフリー   
   
出演:    シド・ヘイグ   
            ビル・モーズリイ   
            シェリ・ムーン   
            カレン・ブラック   
            マシュー・マッグローリー   
            アーウィン・キーズ   
            クリス・ハードウィック   
            エリン・ダニエルズ   
            ジェニファー・ジョスティン
            レイン・ウィルソン   
            トム・トウルズ   
            ウォルトン・ゴギンズ   
            デニス・フィンプル   
            ロバート・ミュークス   
            ハリソン・ヤング   
            ウィリアム・バセット   
            マイケル・J・ポラード   
            ジェイク・マッキノン   
            ウォルター・フェラン

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