「ゴジラ」(2014年アメリカ版)
怪獣映画の代名詞ともいえる日本の「ゴジラ」を2014年にアメリカで作った作品。
1999年フィリピンで発見された謎の巨大生物の痕跡、さらに同じ頃日本の原発でで謎の振動が起こり放射能事故が勃発した…それから15年後原発事故で妻を亡くした科学者ジョーは事故当時の謎に執着し立ち入り禁止区域に侵入、逮捕された事から現在海軍にいる息子が引き取りに日本にやってくる。
しかしジョーは息子とともに謎の解明の為再び禁止区域に侵入するがそこには意外な事態が待ち受けていた…というようなストーリー。
アメリカでは1998年に一度「ゴジラ」が作られたが、その時のゴジラの定義としてただの巨大生物であり、モンスターパニックとして観ればそれなりに面白かったと思うのだが、ミサイルから逃げたり「ゴジラ」として観ると何か違うという印象は拭えなかった。
その点今回のゴジラは生物界の頂点として君臨する「神」のような存在として描かれており、その圧倒的な強さを見せる存在感は良いと思うし、対戦怪獣として登場する「ムートー」もゴジラと対象的なデザインの造形で対戦として面白い。
第一印象は「虫」っぽい印象を受けたムートーだが、飛行できるオスの方は観ているうちに何だか「ガメラ」に登場する「ギャオス」のような印象も受けたりで「ゴジラ対ギャオス」夢の対決!という風に思えたり。大型のメスのムートーは2008年に作られた「クローバーフィールド」の怪獣っぽいデザインでこちらもアメリカ版怪獣対決「ゴジラ対クローバーフィールド」といったような勝手な対決構図を彷彿させてくれるイメージの面白さがあった。
ただゴジラの見せ方はそれなりに恰好良かったものの、何かストレート過ぎというか1954年の日本オリジナル版「ゴジラ」のような怖さや不気味さは感じられなくて、印象としてどっちかというと後期の人間の味方的ヒーローゴジラっぽいイメージで作られていた気もする。
私的にはハリウッドスタイルでの怖いゴジラも観てみたい。
「ゴジラ」(2014年アメリカ版)
GODZILLA
2014年 アメリカ/123分
監督: ギャレス・エドワーズ
製作: トーマス・タル
ジョン・ジャシュニ
メアリー・ペアレント
ブライアン・ロジャーズ
製作総指揮: パトリシア・ウィッチャー
アレックス・ガルシア
坂野義光
奥平謙二
原案: デヴィッド・キャラハム
脚本: マックス・ボレンスタイン
撮影: シーマス・マッガーヴェイ
視覚効果監修: ジム・ライジール
プロダクションデ
ザイン: オーウェン・パターソン
衣装デザイン: シャレン・デイヴィス
編集: ボブ・ダクセイ
音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演: アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙
エリザベス・オルセン
ジュリエット・ビノシュ
サリー・ホーキンス
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