「死霊のはらわたⅡ」
80年代スプラッターホラーの代表格「死霊のはらわた」シリーズの第2作。
森の小屋にに恋人リンダと来たアッシュは小屋にあった「死者の書」の研究者の録音テープを再生した事から甦った死霊がリンダに憑依しおぞましい姿となってアッシュを襲う…というような話。
ストーリー的には多少人物関係に変化があるものの、単純に言ってほとんど1作目と同じ話、というか1が大ヒットしたのでお金掛けて焼き直ししたような印象。
ただスプラッター&グロ描写のやり過ぎ感がちょっと笑えるものの、基本的には怖かった1と違ってこの2は頭から「ホラーコメディ」として作ってるように感じる。
特にアッシュに手に死霊が取り憑いて自分の手とケンカしたり、やむなく切断した手が勝手に動き回りアッシュをからかうシーンなどは結構笑えるし、地下から甦ってきた死霊研究者の妻だったヘンリエッタの眼球が飛び出すシーンはもうギャグとしか言いようがない!(このパターンはライミ監督の後の作品「スペル」でも似たシーンがあって自らの作品のオマージュとも思えた)
それに特撮シーンもかなりな見所満載!
注目はヘンリエッタの造形が大胆なデフォルメが施されたデザインで骸骨系の造形としてはかなり素晴らしいものになっていたし、首が伸びたりと面白い☆
また斧で頭が半分砕かれるエドの描写や生首を持って何故か踊るリンダの描写などストップモーションアニメをうまく使ったアナログ感が実に味があって好きな感じ☆
さらにアッシュのキャラクター性も切断した右手にチェーンソーを装着し、左手にはショットガンといういでたちはホラー界に現れたバイオレンスヒーローといったイメージで(公開当時「死霊のマッドマックス」と宣伝されていたのも納得!)グロい死霊と対峙するにふさわしい存在感だったと思う。
ラストは驚きの展開でホラーからファンタジーへと変換するような意外さもあったりでなかなか楽しめる作品だったと思う☆
「死霊のはらわたⅡ」
EVIL DEAD2 DEAD BY DAWN
1987年 アメリカ/85分
監督: サム・ライミ
製作: ロバート・G・タパート
共同製作: ブルース・キャンベル
製作総指揮: アレックス・デ・ベネデッティ
アーヴィン・シャピロ
脚本: サム・ライミ
スコット・スピーゲル
撮影: ピーター・デミング
編集: ケイ・デイヴィス
音楽: ジョセフ・ロドゥカ
出演: ブルース・キャンベル
サラ・ベリー
ダン・ヒックス
キャシー・ウェズリー
セオドア・ライミ
デニス・ビクスラー
リチャード・ドメイアー
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