「薔薇の名前」
ウンベルト・エーコの原作をジャン=ジャック・アノー監督がショーン・コネリー主演で映画化した歴史ミステリー。
中世イタリアの修道院を舞台に起こる連続殺人事件…イギリスから来た修道士バスカヴィルのウィリアムはその謎を捜査していく…
そんな中、異端審問官べルナール・ギーが修道院に来訪、事件を悪魔の仕業とし異端審問裁判を開廷、しかしウィリアムはその方向性に疑問を抱き事件の真相に近づいていく…というような物語。
この映画は私が中学生の時、オープンした京都初のミニシアター「朝日シネマ」(今はもうないのだが…)で確かオープニング記念として上映された作品で、この「薔薇の名前」は映画雑誌などで気になっていた作品ながら観る機会がなかったのもあり、かなり期待して観に行ったおぼえがある。
あの「007」のショーン・コネリーが主人公のウィリアムを演じていたが、丸ハゲながらとても格好よく、また歴史劇ながら連続殺人というミステリー要素と何ともいえないダークな雰囲気がたまらず、映像的にも素晴らしい作品だった☆
俳優でいえば悪役でこちらも私が大好きな「アマデウス」でサリエリを演じたF・マーレイ・エイブラハムが異端審問官ギーを演じていたり(この映画がきっかけで異端審問について興味が湧いて調べたくらい)、今では「ヘルボーイ」で主演を演じるまでになったロン・パールマンが異形の修道士サルヴァトーレを演じていたりと注目な作品でもある。
映像要素でいえばまるで迷路のような修道院の図書館、謎の写本、奇形じみた異様な修道士たちの風貌など、またストーリー自体の要素でもキリスト教の暗黒な部分についてなども興味深かったし、ジェームズ・ホーナーの作る音楽も世界観にピッタリ!
と、あらゆる面においてどれも印象的で私にとっては大きな影響を受けた作品。
私的には今まで観た映画の中でベスト10に入る作品なのでかなりオススメしたい1本☆
「薔薇の名前」
THE NAME OF THE ROSE
1986年 フランス・イタリア・西ドイツ合作/132分
監督: ジャン=ジャック・アノー
製作: ベルント・アイヒンガー
原作: ウンベルト・エーコ
脚本: ジェラール・ブラッシュ
ハワード・フランクリン
アンドリュー・バーキン
アラン・ゴダール
撮影: トニーノ・デリ・コリ
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ショーン・コネリー
F・マーレイ・エイブラハム
クリスチャン・スレイター
エリヤ・バスキン
フェオドール・シャリアピン・Jr.
ウィリアム・ヒッキー
ミシェル・ロンズデール
ロン・パールマン
キム・ロッシ=スチュアート
ドナル・オブライアン
ヴァレンティナ・ヴァルガス
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