「フリークス 神の子ら」
知る人ぞ知る伝説的カルトホラー映画。
サーカスのスターであるクレオパトラはお金目当てで小人のハンスと結婚し彼の毒殺を謀るが、その企みはハンスの見世物小屋仲間たちに知られ、彼等から凄惨な報復を受ける事に…というようなお話。
この映画の何が凄いというとそれは出てくる見世物小屋の“フリークス”たちが全て本物という事!
今のメジャーな映画ではこういう人々は人道的見地とかに配慮し過ぎて“いないもの”と扱われている感があるが、私的にはサーカスやショービジネスの世界では彼らは輝ける本物のスターだったと思うし、むしろこういう傾向は彼らの居場所を無くしてしまったように思う。
なのでこういう映画は今ではもう作れないし、こういう映画を作ったトッド・ブラウニングは本当に凄い☆
一見、異形の彼等の恐怖を見せようとするイメージの映画ながら内容的にはクレオパトラの悪意や差別心など健常者の醜い心を描いていたり、むしろフリークスたちがクライマックスで見せる恐怖は“勧善懲悪”的な因果劇として真っ当な行為だったりで、本当に怪物なのはどういう人間なのか?考えさえたりと古典的カルトホラーとしては素晴らしい作品の1本だったと思う。
「フリークス 神の子ら」
FREAKS
1932年 アメリカ/65分
監督: トッド・ブラウニング
製作: トッド・ブラウニング
原作: トッド・ロビンス
脚本: ウィリス・ゴールドベック
レオン・ゴードン
エドガー・アラン・ウールフ
アル・ボースバーグ
撮影: メリット・B・ガースタッド
出演: ウォーレス・フォード
オルガ・バクラノヴァ
ロスコー・エイツ
レイラ・ハイアムズ
ハリー・アールズ
ジョニー・エック
ヘンリー・ヴィクター
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