2015年6月24日水曜日

薔薇の名前

「薔薇の名前」

ウンベルト・エーコの原作をジャン=ジャック・アノー監督がショーン・コネリー主演で映画化した歴史ミステリー。

中世イタリアの修道院を舞台に起こる連続殺人事件…イギリスから来た修道士バスカヴィルのウィリアムはその謎を捜査していく…
そんな中、異端審問官べルナール・ギーが修道院に来訪、事件を悪魔の仕業とし異端審問裁判を開廷、しかしウィリアムはその方向性に疑問を抱き事件の真相に近づいていく…というような物語。

この映画は私が中学生の時、オープンした京都初のミニシアター「朝日シネマ」(今はもうないのだが…)で確かオープニング記念として上映された作品で、この「薔薇の名前」は映画雑誌などで気になっていた作品ながら観る機会がなかったのもあり、かなり期待して観に行ったおぼえがある。

あの「007」のショーン・コネリーが主人公のウィリアムを演じていたが、丸ハゲながらとても格好よく、また歴史劇ながら連続殺人というミステリー要素と何ともいえないダークな雰囲気がたまらず、映像的にも素晴らしい作品だった☆

俳優でいえば悪役でこちらも私が大好きな「アマデウス」でサリエリを演じたF・マーレイ・エイブラハムが異端審問官ギーを演じていたり(この映画がきっかけで異端審問について興味が湧いて調べたくらい)、今では「ヘルボーイ」で主演を演じるまでになったロン・パールマンが異形の修道士サルヴァトーレを演じていたりと注目な作品でもある。

映像要素でいえばまるで迷路のような修道院の図書館、謎の写本、奇形じみた異様な修道士たちの風貌など、またストーリー自体の要素でもキリスト教の暗黒な部分についてなども興味深かったし、ジェームズ・ホーナーの作る音楽も世界観にピッタリ!
と、あらゆる面においてどれも印象的で私にとっては大きな影響を受けた作品。

私的には今まで観た映画の中でベスト10に入る作品なのでかなりオススメしたい1本☆




「薔薇の名前」
THE NAME OF THE ROSE

1986年 フランス・イタリア・西ドイツ合作/132分


監督:    ジャン=ジャック・アノー   
製作:    ベルント・アイヒンガー   
原作:    ウンベルト・エーコ   
脚本:    ジェラール・ブラッシュ   
            ハワード・フランクリン   
            アンドリュー・バーキン   
            アラン・ゴダール   
撮影:    トニーノ・デリ・コリ   
音楽:    ジェームズ・ホーナー   
   
出演:    ショーン・コネリー   
            F・マーレイ・エイブラハム   
            クリスチャン・スレイター   
            エリヤ・バスキン   
            フェオドール・シャリアピン・Jr.   
            ウィリアム・ヒッキー   
            ミシェル・ロンズデール   
            ロン・パールマン   
            キム・ロッシ=スチュアート   
            ドナル・オブライアン   
            ヴァレンティナ・ヴァルガス   

2015年6月17日水曜日

エンゼルターゲット

「エンゼルターゲット」

日本劇場未公開サスペンス映画。

国体やオリンピック候補生を育成するスポーツ奨励学校で起こる連続殺人…というような内容だが、正直グダグダな出来。

出てくる女性の登場人物のほとんどに脱ぐシーンがあったり、チャラい感じはいかにも80年代のB級アメリカ映画らしいし、第1の殺人が唐突に起こるのはビックリする(笑)
しかも凶器が学校で練習している競技の中に「槍投げ」があるからか凶器が槍でひと突きというのも何か凄い!

劇中要素として学校側がよくわからない薬物を使って生徒を実験台に運動能力の向上を図るというようなものも出てくるが、その副作用で生徒がサイコ化?とかそういう予測も多少出来るもののそういうわけでもなく、映画の終盤のクライマックスシーンで生徒の一人が夜の学校に侵入し、犯人に関わる重要なプリントを入手する場面があるのだが、そんな暗いところで一瞬でそれが重要なプリントと認識してポケットに入れられるのか?とか、色々疑問。

クライマックスシーンで犯人との工房もあるのにほとんど暗くて何が起こってるのかわからないという残念さ。

さらに犯人の正体も確かに意外だが、動機とか犯人自体の設定が「え!そんな事!?」みたいな多少斜め上をいくような微妙さにも違う意味でビックリ!

その犯人も前述のように暗いところで何が起こったのかよくわからんまま自滅して終わったり、エンディング曲の入れるタイミングも下手過ぎ!
というようなツッコミ所も結構なゴミ映画だった。




「エンゼルターゲット」
FATAL GAMES
1983年 アメリカ/88分

監督:    マイケル・エリオット   
製作:    クリストファー・マンキウィッツ   
脚本:    マイケル・エリオット   
            クリストファー・マンキウィッツ   
            ラファエル・ブニュエル   
   
出演:    サリー・カークランド   
            リナ・バナシェク   
            ショーン・マスター

2015年6月10日水曜日

ジェイソン

「ジェイソン」

日本劇場未公開ホラー。

湖のあるキャンプ場に集まった若者たちがホッケーマスクをかぶった殺人鬼に次々に殺されていく…というようなよくある話。

邦題タイトルに「ジェイソン」と付けられているが、勿論ジェイソン・ボーヒーズが登場する本家「13日の金曜日」とは全く関係がない話。
おそらく登場する殺人鬼がホッケーマスクをかぶっているというだけの理由で安易にビデオ会社がつけたっぽい!

しかしながら劇中登場人物には“ジェイソン”というクソガキが登場し、これが案外物語の展開の中で失踪したり犯人と疑われたり、なかなか重要な役である意味「ジェイソン」というタイトルも合ってるかも?(笑)

さらに設定としてこの地域では“トレバー・モアハウス”と呼ばれる殺人鬼の都市伝説があったり、昔キャンプ場で働いていて今はちょっとボケているジジイが「ネルソンの復讐だ」と意味ありげな発言、さらに過去の殺人事件と登場人物が絡んでいたり、犯人像が二転三転して、正直ゴミ映画と思って観始めてみたら意外にまあまあ見れる作品だった。

ホッケーかぶったコスチュームや殺害シーンにチェーンソー使っていたり多少「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」などスラッシャー殺人鬼ホラーの名作のイメージも使っている感からそういう映画のパロディとしても楽しめるかも。




「ジェイソン」
BLOODY MURDER

1999年 アメリカ/88分

監督:    ラルフ・ポーティロ   
製作:    ラルフ・ポーティロ   
            ジェイミー・エリオット   
製作総指揮:    マーク・ビエンストック   
脚本:    ジョン・R・スティーヴンソン   
撮影:    キース・ホランド   
音楽:    スティーヴン・M・スターン   
   
出演:    ジェシカ・モリス   
            ピーター・ギルメット   
            パトリック・キャバナー   
            ジャスティン・ロス・マーティン

2015年6月3日水曜日

ラスト・スクリーム

「ラスト・スクリーム」

日本劇場未公開サスペンス映画。
連続殺人が勃発中の街…ある事件で同僚を死なせた責任を問われ免職された元刑事マイクはショーで退行催眠の催眠術師として過ごしていたが、ある日客に絡まれた所を助けてくれた謎の男から自分を退行催眠してほしいと頼まれ…といった内容。

そもそも元刑事が何で催眠術のショーをやってるのか脈絡がない設定だったり、前世を殺人鬼だと思っている男が本当に退行催眠でその前世を甦らせて…というよくある感じで、観ていて実は本当に前世が殺人鬼なのは元刑事の方で連続殺人も自分の知らない所で行っていた…とかちょっとヒネリがあるのでは?など色々推測したながら全然そんな事もないストレートな内容で何の驚きもない。

また劇中、元刑事自身が警察に疑われ拘束、しかし別れた妻の所にいる息子が殺人鬼に狙われていると知って護送中に救おうと護送車で暴れて事故をさせて近くを通った車を銃で脅して奪って…なんて事をしたり、クライマックスの殺人鬼との格闘シーンでは冒頭酔ったチンピラに負けてた奴が突然「ジャン・クロード・ヴァン=ダムか!」と思わすくらいのキック連続技を繰り出したりツッこむシーン満載!
しかも事件解決後、表彰の上、見事に刑事に復職して護送車事故やカージャックは無かった事にされてる気が…(笑)
というような雑な作りのB級サスペンス映画。

邦題の「ラスト・スクリーム」ってこの映画自体は1994年制作ながら、多分ビデオ化されたのがウェス・クレイヴンの「スクリーム」が大ヒットした1996年以降にヒットに乗って適当にビデオリリースされた感じっぽい。
内容的に殺人鬼出てくる以外あの映画に共通する要素も全く無いし何の関係もないのに強引な邦題の付け方はある意味毎回凄いと思う。



「ラスト・スクリーム」
RIPPER MAN

1994年 アメリカ/93分

監督:    フィル・シアーズ   
製作:    アーロン・ノリス   
            アンディ・ハワード   
製作総指揮:    トニー・ミズラヒ   
脚本:    フィル・シアーズ   
   
出演:    マイク・ノリス   
            ティモシー・ボトムズ   
            チャールズ・ネイピア   
            ソフィア・シャイナス

2015年5月27日水曜日

ヘルゾンビ

「ヘルゾンビ」

日本劇場未公開ホラー。

突如世界中で9歳以下の子供たちが昏睡状態に陥り、その後生まれた子供も全て昏睡状態で生まれ、子供たちがいなくなってしまった世界…しかし10年後、昏睡状態から目覚めた彼らは大人たちを襲い始め…というような話。

私が好きな「ヘルレイザー」のクライヴ・バーカーが製作したホラーという事で期待して観たものの、正直「ウ~ン…」な物足りなさ。

破滅的未来な世界観設定はそれなりに良いし、設定的には昔観た「ザ・チャイルド」をバーカー的解釈で作ったような感じだったり、価値観の反転など多少ひねった部分はバーカーらしいと感じたが、映画全体的に流れるキーワードとしてあるのだろうキリスト教圏なりの理屈の主張が日本人からするとピンとこな事や見せ場が大して無いのが何かパッとしない印象。

甦った子供たち全員の意識がつながっていてだんだん攻撃が進化していく過程などは怖い設定ながら結局何でああなったのかという説明も一切何もないし、観終わって????な気分。

それに邦題が悪い!「ヘルゾンビ」って…
集団で襲ってくる様子とか負傷してもフラフラ襲ってくる様子など確かにゾンビっぽいが、あの連中は別に死人ではないし、ゾンビっぽい様子とヘルレイザーのバーカー製作ってだけでヘルレイザーの“ヘル”と“ゾンビ”を組み合わせてだけっぽい邦題は安易過ぎ!

という事で前に観た同じくバーカー絡みのゴミ映画「ロウヘッドレックス」よりかはだいぶマシながらバーカー本来の良さはイマイチ感じられない映画。



「ヘルゾンビ」
CLIVE BARKER'S THE PLAGUE

2006年 アメリカ/88分

監督:    ハル・メイソンバーグ   
製作:    クライヴ・バーカー   
            マット・ミリッチ   
            ジョーグ・サラレグイ   
            ティム・オヘア   
            マーティン・ワイリー   
製作総指揮:    クリス・ジーヴァニッヒ   
                      マイケル・アルモッグ   
                      ジョセフ・デイリー   
                      アンソニー・ディブラシ   
                      コーリー・メイ   
                      マイケル・ドゥーマ・ウェンズシャー   
脚本:    ハル・メイソンバーグ   
            ティール・ミントン   
撮影:    ビル・バトラー   
   
出演:    ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク   
            イワナ・ミルセヴィッチ   
            ブラッド・ハント   
            ジョシュア・クローズ

2015年5月20日水曜日

ゾンビキング

「ゾンビキング」

日本劇場未公開B級ゾンビホラー。

普通にゾンビが生息している世界…プロレスのスーパースター・ユリシーズはかっての腐れ縁ティキがゾンビを交えたショー試合をするという事で仲間のメルセデスとブルーセイント姉弟とともに訪れるが、そこでゾンビによる殺人事件が発生!ティキの飼うゾンビのせいにされそうになるものの、ユリシーズは彼の無実の為の証拠を探しに行く…実はその殺人は世界をゾンビの世界にしようとするゾンビレスラーの王“ゾンビキング”の一味による陰謀であり、ユリシーズとレスラー軍団はゾンビキングに戦いを挑むのだった…みたいな感じのストーリー。

冒頭いきなりゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの名前が出るものの、名前借りただけで何にもしてない気が…。

ゾンビ映画ながらどっちかというとプロレス映画で、人間のメイン出演者のほとんどが覆面というある意味とんでもない見せ方!(笑)

プロレス的要素としては昔のプロレスの悪役列伝みたいな壮絶な過去や因縁的なフィクショナルな設定をパロディ的に使っていたりプロレスファンには結構楽しめるかも。
また格闘シーンは当然プロレス技で不自然ながらそれなりに面白いが、ゾンビの首の切断を素手でやってしまう表現がビックリ!

ホラー映画的にはそれなりにグロシーンもあるものの、世界観がギャグなので全然怖くはない。
映像の見せ方的にアメコミ的イラストレーションを使ったものと混ぜていたり、チープな音楽の雰囲気などはロメロの「クリープショー」を連想させるセンスで結構良い感じだった。

まあバカ映画には変わりないがそれなりに面白かったと思う。



「ゾンビキング」
ZOMBIE KING AND THE LEGION OF DOOM
ENTER…ZOMBIE KING!
ZOMBIE BEACH PARTY

2003年 カナダ/77分

監督:    ステイシー・ケイス   
製作:    スティーヴ・ソロモス   
            ビル・マークス   
脚本:    ビル・マークス   
            ショーン・K・ロブ   
撮影:    アダム・スウィカ   
編集:    サンディ・ペレイラ   
音楽:    スティーヴ・スクラット   
            J・マーク・スチュワート   
   
出演:    ジュールス・デローム   
            ジェニファー・トーム   
            ロブ・エチェバリア   
            ニコラス・シン   
            ジェイソン・ベアフォード   
            ジム・ニードハート

2015年5月13日水曜日

ドーン・オブ・ザ・リビング デッド

「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」

日本劇場未公開ゾンビ映画。

メキシコ国境近くのド田舎に引っ越してきた婚約中の男女。
しかしその家はかって移民一家惨殺の惨劇があり、家周辺には被害者たちのゾンビが出没していた…というような内容。

ゾンビ発生の原因が古代マヤ文明に伝わる「死の王」の伝説に沿っているなどの設定は独特ながら出てくるゾンビは定番のフラフラ歩いて人肉を喰うというような普通の見せ方で大した事ない。

主人公の女性がかって精神病院にいたという設定で殺人事件の事実を夢で知ったり、ゾンビの出現を病気が見せる幻覚なのか現実なのか夢なのかというような見せ方は個性的ながら多少ワケわからん感じになっていたり、一家惨殺事件の犯人が誰なのか?という事に対しても登場人物が少ないのにあからさまにコイツだろうというのが出てきたりと話の作り方が薄っぺらい。

ただタイトルの「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」は日本題名で安易に付けたのかと思いきや、原題もそう表示されていて(「EVIL GRAVE: CURSE OF THE MAYA」という別タイトルもあるらしいが)ゾンビ映画のカリスマ、ジョージ・A・ロメロ監督の名作「ゾンビ」の原題「DAWN OF THE DEAD」にあまりに似たタイトルはこのスカスカな内容で挑戦的過ぎるので、こういうタイトルを平気で付けてしまう感覚はある意味凄いかも(笑)



「ドーン・オブ・ザ・リビング デッド」
DAWN OF THE LIVING DEAD
EVIL GRAVE: CURSE OF THE MAYA

2004年 アメリカ/90分

監督:    デヴィッド・ヘヴナー   
製作:    デヴィッド・ヘヴナー   
製作総指揮:    バリー・ストラドウィック   
脚本:    デヴィッド・ヘヴナー   
撮影:    ジョセフ・ルビンスタイン   
   
出演:    デヴィッド・ヘヴナー   
            アマンダ・ボーマン   
            ジョー・エステヴェス   
            トッド・ブリッジス