2015年8月26日水曜日

サイコ

「サイコ」

サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコックの衝撃作。

会社の金を横領した女が立ち寄ったさびれたモーテル。しかしそこで恐ろしい事態が…というようなストーリー。

最初、観ていて横領と逃亡というスタイルのサスペンスと思わせながらサイコスリラー展開になる意表のつき方はさすが!だと思うし、こういう当初思っていた話と違う所にストーリーの本質があるという作りは何だか「プレデター」にも通じる感じがする。

超有名な映画なのでオチは知っていながら観たのだが、それでもあのシャワーシーンの描写はかなりショッキングだし、流れ続ける水と排水溝のショットに死体の目が重なる情景は不気味で見事!

さらに終盤のクライマックスシーンで老婆の椅子が回転しながら顔を見せるシーンも圧巻だったり、今観ても本当に凄いホラー描写!

当時よくこのレベルのショック描写のある映画を公開したと考えても凄い!

まだ観てない人の為にネタばらしはしないが、サイコ系スリラー映画が好きでまだ観てないなら必見の作品!




「サイコ」
PSYCHO

1960年 アメリカ/109分

監督:    アルフレッド・ヒッチコック   
製作:    アルフレッド・ヒッチコック   
原作:    ロバート・ブロック   
脚本:    ジョセフ・ステファノ   
撮影:    ジョン・L・ラッセル   
音楽:    バーナード・ハーマン   
タイトルデザイン:    ソウル・バス   
   
出演:    アンソニー・パーキンス   
            ジャネット・リー   
            ジョン・ギャヴィン   
            ヴェラ・マイルズ   
            マーティン・バルサム

2015年8月19日水曜日

ジュラシック・パーク

「ジュラシック・パーク」

最先端テクノロジーによって現代に甦った恐竜を見せるテーマパーク「ジュラシックパーク」を舞台にオープン直前に視察に入った一行を襲う恐るべきパニックを描く作品。

恐竜が出てくる映画では今更説明の必要も無いほど超有名な作品であるが、1993年当時の映像技術で動き回る恐竜の姿は今観てもリアルで素晴らしいクオリティ!

ストーリー展開的には単純なパニック映画の定番をいく感じながら、そこはやはりスピルバーグ監督!
シーンの1つ1つに対しての見せ方のこだわりが尋常でなくて、観ていてハラハラドキドキのサスペンスの見せ方が実にウマイ!

特に雨の中、ティラノサウルスが車を襲撃するシーン、終盤のヴェラキラプトルとの攻防などはずっと目が離せなかった!

また子供の使い方も非常にうまくて子供の目を通しての“恐怖”をダイレクトに感じさせる。
シーンの表現に関しても恐竜の吐息で白く曇る窓とかかなり不気味だし“音”の大きさやタイミングでビックリさせるやり方も巧み!



ホラー好きとしては出ている俳優が「オーメン 最後の闘争」でダミアン役をやっていたサム・ニールと「ザ・フライ」でハエ男をやっていたジェフ・ゴールドブラムが共演しているというのも何とも面白い♪

スピルバーグって「E.T.」とか「シンドラーのリスト」とか愛と感動イメージも強い監督ながら本来この人はどっちかというとこういうハラハラドキドキの恐怖演出の方が本人的には好きなのではとも感じるし、最近の監督作としては「リンカーン」とかあんまりこういうバケモノ系パニックを全然撮ってくれないので、また自らメガホンをとってこういうのを見せてほしい!




「ジュラシック・パーク」
JURASSIC PARK

1993年 アメリカ/127分

監督:    スティーヴン・スピルバーグ   
製作:    キャスリーン・ケネディ   
            ジェラルド・R・モーレン   
原作:    マイケル・クライトン   
脚本:    マイケル・クライトン   
            デヴィッド・コープ   
撮影:    ディーン・カンディ   
特撮:    デニス・ミューレン   
            スタン・ウィンストン   
            フィル・ティペット   
            マイケル・ランティエリ   
            ILM   
音楽:    ジョン・ウィリアムズ   
   
出演:    リチャード・アッテンボロー   
            サム・ニール   
            ローラ・ダーン   
            ジェフ・ゴールドブラム   
            アリアナ・リチャーズ   
            ジョセフ・マッゼロ   
            マーティン・フェレロ   
            ボブ・ペック   
            ウェイン・ナイト   
            サミュエル・L・ジャクソン

2015年8月12日水曜日

フリークス 神の子ら

「フリークス 神の子ら」

知る人ぞ知る伝説的カルトホラー映画。

サーカスのスターであるクレオパトラはお金目当てで小人のハンスと結婚し彼の毒殺を謀るが、その企みはハンスの見世物小屋仲間たちに知られ、彼等から凄惨な報復を受ける事に…というようなお話。

この映画の何が凄いというとそれは出てくる見世物小屋の“フリークス”たちが全て本物という事!

今のメジャーな映画ではこういう人々は人道的見地とかに配慮し過ぎて“いないもの”と扱われている感があるが、私的にはサーカスやショービジネスの世界では彼らは輝ける本物のスターだったと思うし、むしろこういう傾向は彼らの居場所を無くしてしまったように思う。

なのでこういう映画は今ではもう作れないし、こういう映画を作ったトッド・ブラウニングは本当に凄い☆

一見、異形の彼等の恐怖を見せようとするイメージの映画ながら内容的にはクレオパトラの悪意や差別心など健常者の醜い心を描いていたり、むしろフリークスたちがクライマックスで見せる恐怖は“勧善懲悪”的な因果劇として真っ当な行為だったりで、本当に怪物なのはどういう人間なのか?考えさえたりと古典的カルトホラーとしては素晴らしい作品の1本だったと思う。



「フリークス 神の子ら」
FREAKS

1932年 アメリカ/65分

監督:    トッド・ブラウニング   
製作:    トッド・ブラウニング   
原作:    トッド・ロビンス   
脚本:    ウィリス・ゴールドベック   
            レオン・ゴードン   
            エドガー・アラン・ウールフ   
            アル・ボースバーグ   
撮影:    メリット・B・ガースタッド   
   
出演:    ウォーレス・フォード   
            オルガ・バクラノヴァ   
            ロスコー・エイツ   
            レイラ・ハイアムズ   
            ハリー・アールズ   
            ジョニー・エック   
            ヘンリー・ヴィクター   

2015年8月5日水曜日

チャイルドプレイ チャッキーの花嫁

「チャイルドプレイ チャッキーの花嫁」

殺人人形チャッキーが暴れる人気ホラーの4作目。

前作でバラバラになってしまったチャッキー人形をチャッキーが人間だった頃の殺人鬼チャールズ・リー・レイの恋人だった女ティファニーが盗み出し魔術によって復活させるが、逆ギレしたチャッキーはティファニーに殺害、同じように人形にしてしまう…そして再び人間として復活する為チャッキーとティファニーは殺人行脚を開始するのだった…というような話。

劇場公開時に難波の地下にあった汚い映画館に観に行ったおぼえがあるが、予想外に面白くて私的にはシリーズの中で一番好きな作品。

「花嫁」というと古典ホラーでは「フランケンシュタインの花嫁」とか「ドラキュラの花嫁」とか定番のネタながら、そこをチャッキーでやってしまう発想のおバカな感じがたまらないし、オーソドックスにホラーとして作っていた以前の3作品と違ってこの作品はギャグというかブラック感溢れるコメディ描写が最高!
悪ふざけ過ぎというか、勿論ホラーとしても無意味とも思えるシーンでいきなり人が死んだり、殺人描写も結構残虐でなかなか見せてくれる☆

BGMも私好みでサントラも買ってしまったのだが、リッパー・オーウェンズがVo時代のジューダスプリーストやブルース・ディッキンソンのソロなど結構ブルータルな曲が収録されていたり、特にアルバム未収録曲のスレイヤーの「Human Disease」はゴリゴリのへヴィな曲で良い!

監督のロニー・ユーは後に「フレディvs ジェイソン」も撮っているがこの人って「ホラーのツボ」を良くわかってる人だと思う☆



「チャイルドプレイ チャッキーの花嫁」
CHILD'S PLAY BRIDE OF CHUCKY

1998年 アメリカ/89分

監督:    ロニー・ユー   
製作:    グレイス・ギルロイ   
            デヴィッド・カーシュナー   
製作総指揮:    ドン・マンシーニ   
脚本:    ドン・マンシーニ   
撮影:    ピーター・パウ   
音楽:    グレーム・レヴェル   
   
出演:    ジェニファー・ティリー   
            ニック・スタビル   
            キャサリン・ハイグル   
            ジョン・リッター