「ガバリン」
公開当時、腐った手が指差すポスターが印象的で観たかったが、劇場では観れず結局テレビ放映で観たホラー。
内容は子供が失踪してしまったホラー作家が叔母の形見の家に引越し、その家で奇怪な現象が次々に起こり…といった感じの話。
宣伝が「パズル・スリラー」というふれこみで観る前は映画にもっと仕掛けや謎解きの面白さ的なものを考えていたが、実際観てみると確かに家で現象が起こる理由や息子の行方など謎はあるが、そっちの印象より色々出てくるモンスターの方に目が行く。
ただ、このモンスターたちの造形がかなり面白く、ラスボスのビッグベン以外は宣伝部が勝手に付けたっぽい百面鬼アイトラム、頭蓋鳥ヘル、ピンクの魔女ダイエットデブリンなど愛嬌あるグロテスクなモンスターたちは非常に魅力的☆
特にダイエットデブリンの造形は素晴らしく劇中登場シーンも多少意味不明ながら凄い存在感だった。
最近のホラーのモンスターやクリーチャーはリアル志向な造形傾向のものが多いがこういうマンガチックな遊び心ある造形センスは楽しく、こういうモンスターたちが暴れるようなホラー映画が新たに作られるならまた観てみたい。
映画全体やストーリーとしては普通な感じだが、このモンスターたちを見るだけでもホラー好きには価値ある作品だと思う☆
「ガバリン」
HOUSE
1986年 アメリカ/93分
監督: スティーヴ・マイナー
製作: ショーン・S・カニンガム
原案: フレッド・デッカー
脚本: イーサン・ワイリー
撮影: マック・アールバーグ
音楽: ハリー・マンフレディーニ
出演: ウィリアム・カット
ジョージ・ウェント
リチャード・モール
ケイ・レンツ
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