「エルム街の悪夢」
言わずと知れたホラー映画の有名シリーズ第1作。
夢に棲む殺人鬼フレディがエルム街の子供たちを夢の中で殺していくというストーリーは当時斬新で人が生きるのに必要な「睡眠」が死と恐怖につながるという設定は恐ろしい。
この映画を初めて観たのはTV放送でだが、正直めっちゃ期待して観たながら画面が暗すぎて何だかよくわからないし、シーン的には殺されたティナの口から出てくるムカデ、天井に浮き上げられ血塗れになるグレン、お風呂で眠りについてしまったナンシーの股の間から出てくる鉄の爪、受話器から舌などヴィジュアル的に印象的なシーンが多く、殺人鬼キャラとしては手袋にナイフをつけるというキチガイな発想の武器を使い、当時の無口な他の殺人鬼キャラと違って饒舌でブラックユーモアに富んだ“フレディ”という存在は画期的だったが映画全体としてはそんなに面白いと思えなかった記憶がある。
ただ今思うとあの暗過ぎる画面は劇場で観たら映えてくるだろうし、音響効果とも相乗効果で結構良かったのでは?という考えもある。
それにツッコミ所というか、ラストの扉のあんな小さい窓に人間がスポッと入ってしまう妙なおかしさとか、ああいう演出もある意味“夢”を意識した現実離れしたギミックだったのかもしれないと思う。
「エルム街の悪夢」
A NIGHTMARE ON ELM STREET
1984年 アメリカ/91分
監督: ウェス・クレイヴン
製作: スタンリー・ダデルソン
ジョセフ・ウルフ
ロバート・シェイ
脚本: ウェス・クレイヴン
撮影: ジャック・ヘイトキン
音楽: チャールズ・バーンスタイン
出演: ヘザー・ランゲンカンプ
ジョン・サクソン
ロニー・ブレイクリー
ロバート・イングランド
アマンダ・ワイス
ニック・コッリ
ジョニー・デップ
チャールズ・フライシャー
0 件のコメント:
コメントを投稿